創業1世紀の地方私鉄に地元のJR系ホテルがエール ホテルアソシア豊橋に「豊鉄100周年記念コラボルーム」(愛知県豊橋市)
1世紀を迎えた地域私鉄を祝して、JR系ホテルがコラボ!! ジェイアール東海ホテルズが運営する、東海道新幹線(東海道線)豊橋駅直結のホテルアソシア豊橋は「豊橋鉄道創立100周年記念コラボルーム」を開設して、鉄道ファンやファミリー客に宿泊利用を呼び掛けている。
愛知県豊橋市に本社を置く豊橋鉄道(豊鉄)は、大正年間の1924年に豊橋電気軌道として創業。翌1925年開業の軌道線(東田本線=豊橋市内線)と、JR豊橋駅(豊鉄の駅名は新豊橋)を起点に渥美半島方面に延びる鉄道線の渥美線を運行する。会社は戦前の1939年、名古屋鉄道の傘下に。渥美線は戦後の1954年、名鉄から移管された。
アソシア豊橋のコラボルームは、鉄道をキーワードにした話題づくりが目的。12階のスーペリアツインルーム1室を、2025年3月31日までの期間限定で豊鉄ルームに仕立てた。
コラボルームは窓際に路面電車3503号の座席2席を置き、眼下にJR豊橋駅前を行き交う市内線や街の景色を眺められる。壁面には、渥美線「カラフルトレイン」をデザインした巨大パネルのほか、路面電車の実物ヘッドマークを掲出。歴代の路面電車、電停板をあしらった柄のベッドスローや枕カバーで装飾した。
さらに、初公開の列車走行映像を放映し、豊鉄社員製作のジオラマで模型路面電車運転を楽しめる。クローゼットのハンガーパイプを利用したつり革など、ホテルの客室ならではの仕掛けも用意した。
宿泊プランは豊鉄の電車・バス1日フリー乗車券、オリジナル客室カードキー、路面電車を描いたポストカードなどをセット。予約はアソシアの公式ホームページから。
記事:上里夏生