シャバい後輩を「人生初めてのシェーキーズ」に連れて行ってみた! 案の定、食べ方もシャバ僧すぎた…
シャバい小僧のことを“シャバ僧”と呼ぶ。シャバいとは「ダサい」「真面目」「ひ弱」「根性がない」などを意味するヤンキー用語で、主に1980年代のビーバップ世代の方たちが使用していた言葉だ。
私(サンジュン)はそれよりちょい下の世代なので、先輩たちから「シャバい」「シャバ僧」とよく言われていたが、現在当サイトにてブッチギリでシャバいのが「あひるねこ」である。
・天井知らずのシャバさ
かつては先輩方から「シャバい」「シャバ僧」とからかわれていた私も、現在では渋い大人に変貌を遂げている。逆にどうしたら彼くらいシャバくなれるのか? 彼とはそう、あひるねこだ。
生まれも育ちも北海道であるにもかかわらず、温室育ちのあひるねこは、とにかくシャバいエピソードに事欠かない。例えば今でこそ我が物顔をしている「ごろチキ」や「あさりうどん」も当初は否定派であった。
当時、私がごろチキを食べていると「そんなにウマいんすか?(笑)」「何日連続で食ってるんですか?(笑)」とネガティブな反応だったのに、いつの間にかドハマりしているあたりはマジでシャバい!
しかも「やっぱりウマかったです」などとは言わず、シレッと方向転換する感じはマジでシャバ僧。北の大地が生んだシャバシャバモンスター、それが「あひるねこ」なのである。
・シェーキーズ未デビュー
そんなシャバ僧・あひるねこは、あろうことか「シェーキーズ」を利用したことがないという。それは地域性もあるのでいいのだが、やはり今回も「シェーキーズ?(笑)」という反応だ。
別に彼がどれだけシャバくても構わないが、放っておいたら会社全体がシャバい空気になりかねない。ここは先輩としてシャバ僧の面倒を見てやるべきであろう。それが渋い大人の責務なのである。
というわけで、最寄りのシェーキーズ前であひるねこと待ち合わせることに。だがしかし、約束の時間になっても現れやしねえ! なにやってんだ、あのシャバ僧は!! ……と思っていたら、
「あ、ウィッス」
ポケットに手を突っ込むスタイルもシャバければ、挨拶もマジでシャバすぎる! 小走りする姿勢を見せんかい!! ともあれ渋い大人に連れられて、シャバ僧あひるねこは「人生初のシェーキーズ」に足を踏み入れたのだった。
・止まらないシャバさ
で、まずは「好きに料理を取って来い」と告げて各々料理を取りに行く。初めてのシェーキーズに戸惑い、オロオロしているあたりもやはりシャバ僧だ。
だがしかし、料理の取り方はさらにシャバい! テンション任せにピザを大量に取らなかったことは評価しよう。サラダもいい。が、ワカメはシャバい!! シェーキーズでワカメ食べるってどういうつもりだよ!
そう指摘してもニコニコとワカメを頬張るあひるねこは、やはり生粋のシャバ僧。ただピザはもちろんのこと、名物のポテトを「これはオンリーワンかもしれない」と気付いたあたりは成長の兆しが見える。
まあ、初めてのシェーキーズはディズニーランド級に楽しかろう。ワカメはシャバいが好きにすればいいさ……と思っていたのだが、2ターン目で席に戻ったあひるねこを見て私は絶句せざるを得なかった。
こいつ……!
ビール持って来やがった!!
シェーキーズデビューから15分も経たないシャバ僧がビールだと……? そういうところがシャバいんだよ! シェーキーズはドリンクバー込みの料金ですから!! デビュー戦でビールは早すぎるわ!
それでも「シェーキーズは思ったより全然いいお店だった。また来たい」と言っていたから今回は大目に見るとしよう。いつかは私のように、スマートにシェーキーズを楽しめる渋い大人になって欲しい。
思えば「シャバい」を日常的に使っていた方たちこそ、シェーキーズど真ん中の世代であろう。シャバくても渋くても楽しいお店、それが俺たちにシェーキーズなのだ。
参考リンク:シェーキーズ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.