本格ブーム到来!?ぼんご、まんまなど「おにぎり専門店」の人気メニューを食べ比べてみた【4店】
日本人で嫌いな人はまずいないであろうおにぎり。
【画像】見た目も良い!「おにぎり専門店」人気メニュー食べ比べ
これまでは「日本人にとって身近な食べ物」という見方をされてきましたが、近年SNSなどで一躍脚光を浴び、そのふんわりとしたご飯や愛らしいフォルムから人気沸騰。一気に「特別な食べ物」として注目を浴びるようになりました。
注目を浴びるようになってしばらく経った今でも、専門店の中には超行列も当たり前なお店もあるほどの人気を博しています。
そこで今回は、注目の4つのおにぎり専門店の味を食べ比べ! それぞれの魅力や個性をレビューしていきます。
ブームの火付け役!「おにぎり ぼんご」の定番おにぎり
おにぎりブームの火付け役とされる東京・大塚の「おにぎり ぼんご」。
おにぎり専門店と言われると、真っ先にこの店を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
多くの人から注目を浴びるようになったのは近年ですが、実は創業60年のかなりの老舗。つまり実力も話題性もバッチリの「おにぎり ぼんご」ですが、連日多くの人が「並んででも食べたい」というそのお味、一体どれほど美味しいのでしょうか。
今回注文したのは「おにぎり ぼんご」の人気トップ10にも入っているという「さけ」「すじこ」、そして筆者が心惹かれた「辛子明太子」です。
いずれのおにぎりも全体がふんわり膨らんでおり、1つだけでもかなりのボリューム感があります。
試しになかを開いてみると、具がギッシリ!「さけ」「すじこ」はこれ以上なくご飯に合う塩加減と濃厚な旨味が滲み出ており、また「辛子明太子」はややピリ辛で、いずれもついバクバク口にしたくなります。
もちろん、巻かれた海苔の磯の風味との相性も抜群。人気の理由も納得の逸品だと思いました。
「ぼんご」の姉妹店「おにぎり まんま」のおにぎりもボリューム感では負けていない!
2023年初めに「おにぎり ぼんご」で修行をした人が独立し、新宿に開店させた「おにぎり まんま」。
オープン当初はもちろん、独立後1年が経過したいまもアクセスの良さも相まり「おにぎり ぼんご」に負けず劣らずの人気店となっています。
他方、「おにぎり ぼんご」との違いはどんなところにあるのでしょうか?
メニュー、価格、見た目のいずれもほぼ「おにぎり ぼんご」と同じのように映りますが「おにぎり まんま」の強みは中を開いたときに感じました。
ご飯だけでなく、中の具材自体もフンワリしながらも本家に負けず劣らずの物量感。軽やかながらもボリューム感が強みのように思いました。
「さけ」「おかか」「じゃこ生七味」とも食べ進めているうちに中央の具材たっぷりの部分に差し掛かると、具材自体の濃厚な旨味が口いっぱいに広がりました。
特に美味しかったのが「じゃこ生七味」。他では味わえない複雑な味わいで、1つのおにぎりで様々な表情を楽しむことができました。
「おにぎり まんま」では特にオススメの一品です。
繊細なにぎりが絶妙!芸能人ファンも多い「おむすび屋 こめり」の絶品おにぎり
穏やかさを感じさせる手書きのロゴと愛らしいキャラクターが印象的な「おむすび屋 こめり」。
新宿・中野界隈で展開するチェーン店で、まだまだ店舗数は少ないものの、健康志向な玄米のおにぎりや、いつでもその味を楽しめる冷凍おにぎりの通販も展開。
繊細かつほっとするような味わいと細やかな気配りを感じられる商品展開から、芸能界にもファンがいるとか。
1つ1つ丁寧に握られたおにぎりは、まずお米がズッシリ詰まっています。それでいてギュッと握りすぎというわけではなく、口の中に入れるとパラパラと米粒が程よく広がり、ここもまた「おむすび屋 こめり」の繊細な調理技術を感じることができました。
真ん中に綺麗に鎮座する具材は、優しい印象の店構えとは反対に、意外にもパンチが効いた、お米とのベストマッチな味付け。
とくに見た目のインパクトも十分の「海老天」は、いわゆる「天むす」に負けず劣らずの重量感でした。
おにぎりの概念を、さらに一歩引き上げた印象もある「おむすび屋 こめり」。新宿・中野界隈に訪れた際には、購入必至のお店です。
おにぎりも「映え」の時代!?「TARO TOKYO ONIGIRI」の令和最新おにぎりとは?
温かい家庭の味を再現するおにぎり専門店に対し、スタイリッシュなアプローチを目指すのが虎ノ門にある「TARO TOKYO ONIGIRI」。
斬新で新たな視点からおにぎりを提案する姿勢から、近隣で働くビジネスパーソンをはじめ若者にも多いに受け入れられ大人気だと言います。
また「TARO TOKYO ONIGIRI」は写真映えすることもあり、クリエイティビティーさえ感じる独創性を感じます。
「TARO TOKYO ONIGIRI」では、「天然焼き紅鮭」「ツナマヨおかか」といった定番おにぎりにくわえ、「黒毛和牛ローストビーフトリュフソース」という創作系おにぎりをオーダーしてみました。
まず、すべてのおにぎりが近未来的なパッケージに包まれており、海苔は食べる直前に自分で巻くタイプ。
さっそくそれぞれを巻いていただいてみることにしました。
付属の海苔は一切湿気を帯びないため、磯の香りがしっかりと残ったパリパリの状態でいただくことができました。また、いずれの具材もはみ出るほど大きく、食べ応えも十分。
もちろん、見た目のスタイリッシュさだけでなく、味はきちんと本格派。
シンプルかつ定番の「天然焼き紅鮭」「ツナマヨおかか」も繊細な味わいで、優しい旨みが口いっぱいに広がりました。
また、創作系の「黒毛和牛ローストビーフトリュフソース」も、意外や意外、和のファストフードでもあるおにぎりとも抜群にマッチしています。この値段でこの味わいは、コストパフォーマンスにも優れているように思いました。
噂通りかなりの美味しさです「TARO TOKYO ONIGIRI」!
聞けば、季節限定のメニューも豊富とのことなので、こちらもまた虎ノ門界隈に訪れた際にはマストで立ち寄ろうと思いました。
おにぎりブームを支える「従来型」「創作系」いずれも美味!
ここまで4つのおにぎり専門店の味を食べ比べしましたが、まず「おにぎり ぼんご」「おにぎり まんま」の人気の理由におおいに納得しました。
日本人が食べ慣れたおにぎりを、どこまでも繊細に仕上げる一方、ダイナミックな物量感で食べ応えも実現させている点、本当に素晴らしいと思いました。
ちなみに、どちらのお店も店頭でいただく場合は、相当な並びを覚悟しなければいけませんが、事前予約であれば、並びなしでテイクアウトできます。ぜひ利用してみてくださいね。
また、「おむすび屋 こめり」の絶妙のにぎり具合と繊細な味付けも好感を抱きましたし「TARO TOKYO ONIGIRI」のビジュアル・味・コストパフォーマンスの良さと独創性にも感激。
進化と古典的おにぎりの良さを同時に味わえる新体験でした。
どのおにぎりもハイレベルな美味しさでしたが、ここまで読んでくださったあなたはどの専門店が気になりましたでしょうか。
ぜひ、お好みのおにぎりを探してみてくださいね。
(うまいめし/松田 義人(deco))