『RAH LAND coffee shop』の朝採れ野菜&ホットサンドでパワーチャージ! 神戸市
昨年9月に惜しまれつつ閉店した『パパパピッピーズ』の跡地に新たなカフェがオープンしたと聞いてさっそく行ってきました。
『RAH LAND(ラフ ランド)coffee shop』(神戸市須磨区)は、店主さん自身が育てた野菜を使ったメニューがいただけるカフェ&野菜販売を行うお店です。
店頭には瑞々しい葉っぱのついた人参や大根などがずらり。その日の朝採れたばかりの、見るからにに新鮮な野菜です。
神戸市西区の畑を自ら開拓し、無農薬、化学肥料不使用で野菜を育てる店主の佐藤さん。もともと田んぼだった場所を、友人とともに畑へと土壌改良し、3年目にしてようやく野菜が作れるようになったそうです。5年目の今、季節ごとの農作物を安定して収穫できるようになりました。
店内では、畑で採れた野菜を使ったホットサンドやドリンクなどがいただけます。今回は、「ホットサンド(タコス)」と自家製の「チャイ」をいただきました。
注文してしばらくすると店内に漂うスパイスの香り。これは本格的なやつ!期待が高まります。
1杯ずつ丁寧に煮出して作られるチャイは、シナモンがふわっと香り、口に含むと甘くて、少しピリッと刺激的。カルダモンやクローブなど複数のスパイスの風味が幾重にも重なり「これぞチャイ」という奥深さを感じます。
注文してから焼き上げられるホットサンドも熱々できたてです。
ザクッと食感が心地良いパンの正体は、デニッシュ。デニッシュのホットサンド、珍しいですよね?!
少し甘めの生地とスパイシーなチキン&濃厚なチーズの「甘じょっぱい」組み合わせがたまらなく美味。たっぷりのアボカドは爽やかに仕上げられていて、さらに玉ねぎとトマトのサルサの酸味で後味すっきりです。
具材は、全てを合わせた時にベストな味になるように塩加減などが細かく調整されているそうです。
「オカンのミートソースが昔から大好きで」というお話を聞いてぜひ食べてみたかった、「ミートソース&チーズ」も試食させていただきました。
肉肉しいミートソースは旨味がぎゅっと詰まっていて濃厚。それなのにしつこくなく、まったくもたれる感じがしません。
余計なものは加えず、約3時間、焦げるギリギリのところまで煮込むことで、肉の脂が出て旨味が凝縮したミートソースができるのだそう。
ほかにも、畑で採れた生姜を使った「自家製ジンジャーエール」や「自家製コーラ」、佐藤さんの友人が焙煎するコーヒー、焼き菓子などもいただけます。
佐藤さんとお母さん、2人で運営する同店。バイタリティ溢れる2人の共通点は“食を大事にすること”。決して堅苦しく考えることはないけれど、新鮮で安全な野菜を美味しく食べられると、活力が湧いてくる。そんなことを実感した取材でした。
のんびりした空気が漂う店内は、1人でゆっくりお茶するのもよいですし、子どもと一緒に訪れてもOK。「パパパピッピーズの常連だった子どもたちもよくのぞいてくれますよ」と佐藤さん。地域の交流の場としての役割も受け継がれているようです。
場所
RAH LAND coffee shop
(神戸市須磨区行幸町3-7-24)
営業時間
10:00~18:00
定休日
日曜日、月曜日、祝日