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衆院選新潟5区立候補者の主張と横顔 立民・梅谷守氏 自民・高鳥修一氏

上越タウンジャーナル

2024年10月27日投開票の衆院選新潟5区には立憲民主党前職の梅谷守氏(50)と自民党前職の高鳥修一氏(64)が立候補した。2人の主張と普段の生活などの横顔を紹介する。

立民前職・梅谷守氏

3度目の正直で臨んだ前回は130票の僅差で現職に競り勝ち、念願の初議席を獲得した。バッジを付けてみると「国会には情報量の多いすごい人たちがうじゃうじゃいる」と身をもって感じながら、携わった豪雪地帯対策特別措置法の改正を1期目の実績に挙げる。


物価・エネルギー高騰対策、中小企業支援などの暮らしと向き合う政治、地方と都市の格差是正、人口減少の反転、「観光、健康、教育、環境」の4分野への投資、災害に備えたインフラ整備を重点に掲げる。新5区について問われると「やっぱ広いですよね」。加わった魚沼地域には以前から頻繁に入っており、各地区の選対本部と連動して支持を訴えていく。

《画像:雲洞庵(南魚沼市)のお守りをポケットから出して見せる梅谷氏》

1年生議員の3年間で、夜の会合は基本的には1次会で帰り早めに就寝し、朝5時頃には起床して政策に関する本や資料に目を通すことがルーチン化したという。「生活のリズムを整えておけば、全然休まなくても大丈夫」と語る。

東京都出身。音楽指導者の両親の影響で特技はピアノ。現在の心境を表す曲としてショパンの「革命」を挙げた。「日本をよくするには大胆なチェンジが不可欠だと思うので、“血を流さない革命”。ただ、そんなにうまくないので弾いてくださいと言わないで」。

長年掲げるキャッチフレーズは「とことん向き合う」。だが、今年2月に有権者に日本酒を配っていた問題を報じられて以降、選挙区内にほとんど姿を見せず、事実上活動を停止していた。問題についての記者会見は開いていないが、日本酒の供与は「会合やイベントの運営主体に対する出席の対価で、有権者や団体に渡したわけではない」と説明し、「捜査の妨げになりかねないので十分な説明ができなかった」と釈明している。

妻と各地の神社仏閣に行き「すがる気持ち」で再選を祈願したと話し、笑顔でポケットにしのばせていた南魚沼市の雲洞庵のお守りを見せた。

自民前職・高鳥修一氏

2005年の初当選から5期を務め、農林水産副大臣、内閣府副大臣、厚生労働大臣政務官などを経て築いた人脈を強みに「地元の役に立てるようにはなった」と振り返る。糸魚川大火や2021年の豪雪被害での国への働きかけなどを実績に挙げ「実現力は負けない」と自負する。

《画像:5期を振り返り「地元の役に立てるようになった」と語る高鳥氏》

公共事業への投資などによる積極的な経済政策、賃上げやガソリン値下げといった物価高騰対策、郵政民営化など行き過ぎた規制改革の見直しを重点に掲げる。地元では上沼道整備や保倉川放水路着工の促進、持続的な医療体制の構築、農林水産業や観光業の振興などに意欲を見せる。

派閥パーティー券還付金の政治資金収支報告書不記載問題により、党から比例の重複立候補が認められなかった。選挙期間中は師と仰ぐ安倍晋三元首相からもらい受けたネクタイを身に着け、気を引き締める。「命綱を外した後のない戦い。政治生命の全てをかける」覚悟だ。逆風の中だが、県が抱える人口減少や食料・農業問題、医療再編などの課題に「今足踏みをしている余裕はない。県民のためにこそ本質の議論が必要」と語る。

新たな選挙区となった魚沼地域には重点的に出向き、首長や地方議員らと協力体制を築いてきた一方で、「大票田は上越であることは変わりないので厳しい戦いだが、支援者と心を一つに頑張る」。

障害のある息子の誕生をきっかけに政治家を志し、障害福祉の取り組みをライフワークとする。曲がったことが嫌いな性格で、上杉謙信の「義の心」を信念に持つ。

ラーメン食べ歩きやギター弾き語り、空手、合気道、スキー、篠笛と多趣味だ。この頃は空手の「予備運動」で健康を維持し、40年ほど前に始めた篠笛は同好会で指導を受け、コンサートなどでも披露し「家に帰ったら必ず毎日吹く」と熱が入る。願掛けで好物のラーメンのほか、酒も断ち「10月27日を目指して自分を律していく」と意気込む。

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