「新幹線のコンセント」の意外と知らない知識と“NGな使い方2つ”「気を付けます」
新幹線の座席についているコンセントは、スマホやパソコンの充電に役立つ便利なもの。慌てて家を出たときや、長距離移動でバッテリーの不安があるときも、電源があれば安心です。しかし、コンセントがあるからと言って、何でもつないでいいというわけではありません。ここでは、意外と知らない“新幹線のコンセント”の「NGな使い方」をご紹介します。
新幹線のコンセントは家と違う!
まず結論から言うと、新幹線のコンセントはどんな家電でも使えるわけではありません。
その理由は、家にある家庭用のコンセントとは仕様が異なるからです。
鉄道会社によって異なる部分もありますが、新幹線の座席についているコンセントは基本的に「ACアダプター用」です。そのため、スマホやノートパソコン、タブレットなどを充電する分にはまったく問題ありません。
新幹線のコンセントは、「AC100V、50~60Hz、2A」が一般的。数字を見て分かる通り、自分で使っている家庭用のコンセントよりもアンペア数が低いです。
安全に使用するためにも、この容量を超えずに使うことが大前提となります。
こんな使い方は避けたい「NG行為」
新幹線のコンセントはアンペア数がかなり低いため、家電によっては使えないものもあります。
1.高温のヘアアイロンを使う
設定温度の高いヘアアイロンは、より大きな電力を消費します。低温であれば容量内におさまる場合でも、ACアダプターより消費電力が大きい時点でリスクしかありません。
また、たとえ容量がおさまる程度の温度で使用したとしても、髪の毛が落ちる可能性が高く、マナー的にもNGです。
新幹線での利用は避け、身じたくは自宅できちんと整えてから出かけましょう。
2.延長コードや電源タップを使う
複数のAC機器を充電するために、新幹線のコンセントに延長コードをつなげて使う方法もあるようです。
しかし、たとえ消費電力の少ないACアダプターであっても、数が増えればあっという間に容量不足になります。
新幹線のコンセントは自分の所有物ではなく、ほかの乗客と譲り合って使うもの。私物の電源コードをつないで占領する使い方は、モラル的にも避けた方が無難です。
マナー・モラルを守って使おう
新幹線の座席にあるコンセントは、停電や電圧変動を起こすこともあります。便利ではあるけれど、いつでも・どんな家電にも使えるものではありません。
必要に応じてモバイルバッテリーなどを持参し、まわりの乗客への配慮も忘れずに使用しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア