小さな特等席で過ごす寛ぎの時間♪甲陽園『立菓六花』のどこか懐かしく、心がほっとするお菓子 西宮市
阪急「甲陽園駅」から歩くこと10分。住宅街の中に静かに佇むおはぎと米粉のお菓子屋さん『立菓六花』(西宮市)は今年の5月にオープンしたばかり。
おはぎをメインとした和菓子や米粉を使った焼き菓子に加え、6月からは喫茶営業もスタートしたと聞いて訪ねてみました。
少し控えめな看板を見つけて扉をそっと開けると、やわらかな笑顔が素敵な店主が出迎えてくれます。
この日お店に並んでいたのは、定番の「こしあん」や「つぶあん」のほか、「よもぎくるみ味噌」「ココナッツ」などのオリジナルおはぎまで6種類。
もち米は佐賀県産の「ひよくもち」、北海道産の無農薬小豆を使用するなど“丁寧につくられている素材”を全国各地から厳選、ミネラルが豊富に含まれた天然の砂糖や塩を加えることで、まろやかで奥行きのある味わいのあんこに仕上げています。
そんな素材に対するこだわりが詰まったお菓子や冷たい和スイーツが店内でも楽しめます。
いただいたのは、好きなおはぎと飲み物が選べる「おはぎとお飲み物のセット」。あれこれ迷った結果、ちょっと珍しい「よもぎくるみ味噌」をチョイス。
飲み物はどうしよう…と悩んでいたら「温かい番茶が合いますよ」と、教えてくれました。
白いこしあんにくるみの食感、味噌の塩味がアクセントとなり、甘さを引き立てています。よもぎの苦味と番茶の香ばしい風味との相性は抜群。後味もすっきりしていて、夏の疲れた胃を優しく包んでくれます。
また、夏季限定の「桃の冷やししるこ」が新登場とのことで、こちらも試してみました。和歌山県産のフレッシュな桃をピューレ状にしたものに白あんを合わせ、白玉と桃の果肉をトッピング。
桃の甘い香りが口の中いっぱいに広がり、甘さを抑えた白あんとのバランスがとてもいい。細やかな部分まで考え抜かれた和と洋が見事に融合した一皿です。
ほかにも、試作を重ねて完成した「季節の和パフェ」は、香り高い京都の抹茶を使用したパンナコッタにきなこのシフォンケーキ、粒あん、白玉、アイスクリームなど、おいしいものを全部詰め込んだスペシャルなパフェ。
ひと口食べるごとにやってくる幸せ。暑さが一気に吹き飛びます。
元はパティシエだったという店主。その知識と経験を活かして作り上げた斬新な和スイーツは早くも人気となっています。
店内には無料のお茶が用意され、購入したお菓子を待つ間にひと息つける心遣いも嬉しい。
「せっかく来ていただいたのだから寛いで帰って欲しい」
窓の外を眺めていると、日常のせわしさを忘れてしまう束の間の休息。ほっとやさしい時間が流れるお店です。
場所
立菓六花(りっかろっか)
(西宮市新甲陽町3-3)
営業時間
金・土・日 11:00〜17:00
駐車場
無(近隣のコインパーキングをご利用ください)