予定日に高血圧!? 緊急帝王切開の不安を消してくれた人は
4歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のママライター、未来です。
妊娠を希望していた私は、ボディセラピストの仕事から転職して妊活を始め、33歳で待望の妊娠をしました。
出産時は34歳という年齢も心配ではありましたが、特にトラブルもないまま、順調に出産予定日を迎えました。
順調に迎えた出産予定日、血圧を測ってみると
毎日元気な胎動を伝えてくれていた赤ちゃんでしたが、予定日になっても出産の兆候はみられませんでした。
予定日はちょうど健診日でもあったので、病院でいつも通り体重と血圧を測って驚きました。普段であれば上が120、下が60程度で安定している血圧が、上が160、下も100を超えていたのです。慌てて何度か測り直しても、結果は変わりませんでした。
そこで担当の医師と相談のうえ、翌日入院をして、無痛分娩で出産することに…。
そうして、のんびりとした穏やかなマタニティライフから一変して、怒涛の出産がスタートしたのです。
無痛分娩の予定で入院…しかし
翌日の入院時にも、私の体調は普段通りで、何も不調は感じませんでした。おなかの赤ちゃんにも、特に変わった様子はないように思えました。しかし、血圧は160/90台から下がることはありませんでした。
入院前の検査が終了すると、無痛分娩の麻酔に使う管を入れる処置が行われました。処置はスムーズに済み、痛みもそれほど感じませんでしたが、今まで大きな手術の経験がなかった私には、いよいよ出産が始まるという実感と緊張感が同時に湧いてきました。
その日の処置はそこで終了し、あとは明日の分娩を待つだけのはずでした。
しかし、部屋へ戻って就寝前の血圧を測ると、更に上昇して170台まで上がっていました。
私は休む間もなく、車椅子で移動することになりました。
赤ちゃんも私も危険!? 緊迫した状況に
移動先は、暗く照明を落とした休養室でした。横になった私に、担当の医師は、高血圧が危険なラインまで上がっていること、180を超えると母子ともに危険になるため、無痛分娩の予定を変更して、緊急帝王切開にすることを説明しました。
「危険」というワードは重く、説明を聞いて急いで駆けつけた夫が部屋に着くころには、私の緊張もピークに達して、手術の同意書にサインする指が震えるのを感じました。
不安は手術室で横になるまで続いていましたが、きびきびと準備をする看護師さんや、励まし続けてくれる助産師さん、冷静に麻酔を確認する医師の姿を見ているうちに次第に気持ちは落ち着いていき、「きっと大丈夫」という思いへと変わっていきました。
無事に生まれた息子と、車椅子で窓越しの対面
手術開始から約20分、大きな泣き声とともに生まれた息子と初対面。顔を見たときは涙が出ましたが、感動よりも強く感じたのは安堵の気持ちでした。
手術はトータル1時間ほどで終了。麻酔が切れた翌日は、激しい痛みが待っていました。また、産後も高血圧は続いており、新生児室まで授乳に行くことも禁止されてしまいました。
1度だけ車椅子に乗って息子の顔を見に行きましたが、うまく立ち上がれず、窓越しに見られたのは寝顔だけ。初めての抱っこができたのは生まれてから2日後で、授乳ができたのは血圧がやや落ち着いてきた、さらに数日後のことでした。
妊娠40週と1日の妊娠期間を経て、緊急帝王切開で体重3284g、身長は50.0cmの男の子を出産しました。私の高血圧はしばらく続きましたが、退院後も降圧剤を服用しできるだけゆったりと過ごすことを心掛けた結果、1ヶ月後には正常な数値にまで戻りました。
私にとって忘れられない出産になりましたが、これを機に、食事の塩分摂取量や栄養バランスにも気を配るようになり、家族の健康管理の習慣にも役立っているように思います。
[未来*プロフィール]
いつも一生懸命な男の子と、食べるのが大好きな女の子を子育て中です。今は毎日ドタバタ慌ただしい日々を過ごしていますが、頑張るママたちにリラックスの時間をお届けするのが夢です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。