今週のヘラブナ推薦釣り場2024【埼玉・屈巣沼(川里弁天池)】
新緑が目に優しい季節を迎え、各地のヘラが活発にエサを追っている。水温の上昇ともに明確なアタリで釣れるので、これからヘラ釣りにチャレンジする人には最適な季節になった。今回紹介する埼玉県鴻巣市にある屈巣沼(川里弁天池)は魚影が濃く、初心者からベテランまで楽しめる釣り場だ。
屈巣沼(川里弁天池)の概況とポイント
周囲200m足らずの小さな池だが、定期的な新ベラ放流に加え自然繁殖する魚も多く、魚影がすこぶる濃い。びっくりするような大型は釣れないものの、6~8寸クラスの数釣りが楽しめる。
オール護岸のため足場がよく、スノコがあれば好きな場所に入釣できる。池は愛好会の手により整備され、きれいなトイレやジュースの自動販売機が設置されている。これからヘラ釣りに挑戦する人や女性、ジュニアには最適な釣り場と言える。
現在の状況は、浅ダナの両ダンゴで7寸前後が中心で半日20~30枚前後の釣果が上がっている。
ポイント紹介
一級ポイントは弁天島で、ほかのポイントよりも水深が深く、約2mはある。水中に杭が沈んでいる場所もあり、魚の着きは抜群。ほかのポイントよりも型が揃う傾向がある。
南側はポンプ小屋から石碑付近にかけて人気がある。後方に大きな木があるので、午前の早い時間帯はパラソルなしで釣りが楽しめる。水深は1.5m前後。どちらかというと、竿8尺前後の浅ダナのほうが釣果は安定する。
生垣前は常連が好んで入る。後方に生垣があり、北風を避けられるので冬場の人気ポイント。連日のようにエサ打ちがおこなわれているので魚の着きがいい。
西側は、駐車場入口から左手にあるヤナギ付近がポイント。駐車場から近いということもあり、毎日エサ打ちがおこなわれているので魚の着きは抜群。底釣りは根掛かりがある場所もあるものの安定した釣果が上がる。
なお、宙釣りの場合はタナ80cm以上、また角麩、トロロ(トロ巻きセットを含む)は禁止のローカルルールがある。
釣り方とエサ
釣れるヘラのサイズが6~8寸が中心なので宙、底釣りともに道糸は0.8~1号、ハリスは0・4~0.5号でOK。宙釣りの場合は上ずりが激しいので、ハリスは長くても上25cm下35cmが目安。ハリはセッサ、またはバラサの4~5号を使う。ウキは足長の場合はボディ4~5.5cmでパイプを使う。上ずりが激しい時は、中太パイプが効果的。
エサは両ダンゴが基本になる。カクシンをべースにコウテンやBBフラッシュなどを配合する。例を挙げるとカクシン700㏄+BBフラッシュ200㏄+水200㏄。手水で練り込み、シットリからペトコンに調整する。カクシン単品でも対応できる。
底釣りでのハリスの長さは上30cm下40cmが目安。ハリはセッサ、またはバラサの5~6号を使う。ウキは足長の場合、ボディ5~6cmでパイプトップを使う。
エサはダンゴの底釣り芯華をべースにペレ底やペレ道などを配合する。例を挙げるとダンゴの底釣り芯華100㏄+ペレ道100㏄+水100㏄で作って手水で調整。
底釣りの場合は、上ずりに対する注意が必要。ハリスの長さ、エサの調整で対応できない時は、ウキのサイズを上げ一気に底までエサを落とすのも効果的。
<週刊へらニュース・マルキユーフィールドスタッフ山野正義/TSURINEWS編>