【全自腹】大阪・関西万博でお腹いっぱいご飯を食べたレポート / 合計金額を見たら卒倒しそうになったけど…後悔はありません!
前回2025年5月に大阪・関西万博を訪問した際に一番幸せだったのが、時間いっぱい海外パビリオンでご飯を食べたこと。
逆に心残りだったのが、1日では会場を回り切れず気になっていた店へ行けなかったこと。……ってなワケで、先日ふたたび万博を訪れた際にリベンジをしてきた。
全6店舗16品。ドドーンと一気に感想をお届けしちゃうぞ~っ!
・PASONA/かるカツとジェラート
西ゲートから入場してすぐに立ち寄ったのが、PASONA(パソナ)パビリオンに隣接するキッチンカー。
事前情報はなにも持っていなかったのだが、とにかく人が少なく提供が早そうな印象。まだ昼前だったこともあるが、肉や乳製品を一切使わないビーガンスタイルという点も理由だろう。
まず注文したのは『かるカツランチBOX(税込1800円)』。
大豆でできた『かるカツ』というプラントベースのカツを使った、カツ単体とカツサンドのセット商品だ。
カツサンドを食べると「えっ、コレって肉じゃないの?」と思っちゃうぐらいに美味しい。名前の通り脂っこさがなく軽いため、胃腸に自信がない方でもペロリといけちゃいそうだ。
ただし、カツ単体で食べると……さすがに大豆臭さがごまかせないかな。
筆者自身は雑食タイプの人間なので、肉の代わりになり得るのは肉だけだと感じた次第。まぁ、1回ぐらい体験として食べてみるのもアリだと思うよ!
続いて食べたのは、同じくビーガン仕様のジェラート。オーツミルク味と抹茶味をオーダーし、どちらも税込880円だった。
筆者的に気に入ったのはオーツミルク味。まろやかな口当たりとさっぱり優しい甘みがあり、ホロホロっとした食感もちょうどいい。抹茶はちょっとだけ苦みが強かったかな……?
・マルタ/イル・フティーラ
SNSで見て気になっていたのが、マルタパビリオンの『イル・フティーラ』。ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統的なパンなんだって!
万博ではサンドイッチのように具材を挟んだものが提供されていて、『ツナ、オリーブ、ケッパーのフティーラ』と『ベーコンと卵のフティーラ』を注文。お値段はどちらも税込1700円だ。
フティーラは表面が硬くパリパリとしながら、中身はベーグルのようにもっちりしていてシンプルな味。
ツナの方はトマトが入ってフレッシュな味。油の少ないサッパリとしたツナに、オリーブやケッパーの酸味や香りがよく合っていた。
ハムと卵は、ビックリしちゃうぐらいに日本人には馴染みのある味。卵とハムをそのまんまパンに挟んだシンプルイズベストなサンドである。
売り場には長い行列ができているマルタのテイクアウトコーナーだが、サクサク進むため待ち時間は意外と短い。恐れずに並ぶべし!
なお、個人的に残念だったのはビールが買えなかったこと。マルタ分は夫に購入を頼み、筆者自身は次でご紹介するチェコパビリオンに並んでいたことから起きてしまった失敗だ。くぅ~っ、悔しい!!
・チェコ/ビールとダンプリングなど
SNSで「ビールが本格的」と話題になっていたのが、チェコパビリオン。食事のメニューも豊富でビールが進みそうだ。
ここで提供されている『ピルスナーウルケル』とは、180年以上の歴史を持つピルスナースタイルのビールの元祖。『ハラディンカ』という本場チェコでのビールの注ぎ方で穏やかな炭酸が楽しめた。
今回は手軽にテイクアウトを利用したが、パビリオン内のレストランでは、泡の量によって『ミルコ』『シュニット』『ハラディンカ』の3種類からビールの注ぎ方を選べるのだそう。
サーバーで丁寧に注いでもらう様子を見たら、飲む前からテンションが急上昇しちゃうよね。
ってなワケで、購入したのはこちら。
『鴨と紫キャベツのパオ』、『鴨のローストを詰めたクネドリーキ(ダンプリング)』(どちらも税込2200円)、
ピルスナーウルケル ハラディンカ(税込1250円)。
驚いたのは、パオもダンプリングも中華まんのようなフカフカに蒸した生地が使われていたこと。
パオは角煮まんスタイルの生地に、柔らかくほぐした鴨肉がサンドされている。甘辛い鴨と甘いキャベツの組み合わせが、ビールにピッタリだ。
ダンプリングは肉まんスタイルの生地に、ミンチ肉のようなものが詰められている。
ハーブの香りと味が強く、しっかりとした味付け。未体験の食べ物なのに不思議と抵抗感がなく、“西洋風肉まん” って感じのオシャレな味がして美味しかった。
楽しみにしていたビールはまろやかな味わい。
事前情報ではホップの苦みがあると聞いていたのだけど、個人的には苦みよりも麦のコクや旨みの方が強く感じたかな。キンキンに冷えた日本のビールとは違って、角がなくまん丸なイメージの味だった。
・北欧館/サンシャインサワー
フティーラやダンプリングを食べている途中でピルスナーウルケルがなくなり、急遽買ったのが北欧館のサンシャインサワー(税込1500円)。
日本の法律では発泡酒に分類される飲み物で、ビールとフルーツを混ぜたカクテルのような味だ。
口に入れた瞬間は麦のほろ苦さがあるのだが、後味へ向かうにつれて柑橘やアプリコットの主張が強まる。最後は「すっぱ~い!」と言っちゃうぐらいに強い酸味が残り、これまた日本のビールとの違いを感じた。
写真を撮り忘れたのだが、北欧館には他にもいろんな種類のビールが販売されていたので、ビール好きはチェックすべし!
・ユーハイム/クレープなど
パビリオンを回って午後6時。小腹が空いて立ち寄ったのが、電力館の近くにある『ユーハイム』のキッチンカー。4台ほどが稼働しており、名物のバームクーヘンを中心にスイーツや飲み物を提供していた。
筆者が購入したのは、『レモンシュガークレープ』『メープルシュガークレープ』(どちらも税込1000円)とコーヒー・紅茶(どちらも税込550円)。
単体での写真を撮影し忘れてしまったのだが、クレープはどちらも具材ナシで生地に味付けをしただけのもの。
ぶっちゃけ食べるまでは「クリームもフルーツも入ってないクレープに1000円だなんて、もったいないわぁ~!」なんて思っていたのだが、大間違いだった。シャリシャリの砂糖とモチモチの生地が相性よく、疲れた体に甘みが染みわたる。
1000円ってところには万博価格を感じるが、この満足度はさすが、100年以上の歴史を持つユーハイムのスイーツである!
コーヒーと紅茶は特筆することのない普通の味だが、リユースタイプのぶ厚い丈夫なカップで飲みやすかった。
ちなみにユーハイムは、『THEO’S CAFE(テオズカフェ)』というイートイン店舗も万博に出店している。3000~5000円で焼きたてバームクーヘンが食べ放題なので、気になる方は是非どうぞ!
・マレーシア/ナシゴレンなど
クレープを食べたら逆にお腹が空き、もういっそ夕ご飯も食べちゃおう! ってことで立ち寄ったのが、前回も利用して気に入っていたマレーシアパビリオン。
ガッツリと食べたかったので『ナシゴレン カンポン』と『ミーゴレン』(どちらも税込1728円)と、『アイステータレ(税込800円)』を注文した。
ナシゴレン カンポンの「カンポン」とは、マレー語で村や田舎を意味する言葉。昔ながらのナシゴレンって感じのイメージだろう。
マレーシアの米は日本の米と比べるととんでもなく細長い。パサパサとした食感で日本人の口には合わないかと思いきや、ココナツやスパイスなどの甘辛い味付けによく合っていて美味しいのだ。(ついでに言えば、万博のご飯にしては量が多く満足度も高いんだよね)
一方ミーゴレンは、ピリ辛な味付けのマレーシア風焼きそば。上の段に入っているから揚げとポテトもガツンとした味付けで美味しく、一気にお腹いっぱいまで持って行けた。
アイステータレは、飲むと一気に元気がわき上がってくるような甘~いミルクティー。夏の万博とテータレの相性はかなりイイと思うので、通りかかった人は絶対頼むべし!
・今回の合計金額は…
ってなワケで、以上が万博で注文した食べ物でした。気になる合計金額は……2万1466円! どっひぇ~~っ!!!!
──1万5000円ぐらいに収まっているかと思っていたのに、さすがに食べすぎちゃったかもしれない。
想像以上の金額に胸がギューッと痛くなったが、ピルスナーウルケルやダンプリングなど 今回初めて出会った海外の食べ物を思い返すと……うん、後悔はありません!
万博で腹いっぱいご飯を食べるっていうのは、こういうことなのだ。皆さんもお財布と相談の上、珍しい料理を楽しんでくださいね!!
参考リンク:大阪・関西万博公式
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.