Rhythmic Toy World『RUSH BALL 2025』クイックレポートーー音に乗せてまっすぐな思いを届けた10年ぶりの『ラシュボ』のステージ
『RUSH BALL 2025』Rhythmic Toy World
サウンドチェック時に「青炎」だけでなく、「時間がありそうなのでもう1曲くらいやりたいと思います」(内田直孝/Vo.Gt)と「s.m.p」をフルで披露するサービス精神を見せ、本番開始前から観客を楽しませていた内田、岸明平(Gt)、須藤憲太郎(Ba)、佐藤ユウスケ(Dr)から成る4ピースロックバンド、Rhythmic Toy World。前哨戦『RUSH BALL☆R 』(2014年、2015年)を経て2015年に初登場し、『RUSH BALL』には昨年の中止を受けて実に10年ぶりの出演となるだけに、「やるぜ、やるぜ! 最高の時間にしようぜ!」(内田)と気合い十分の中、ATMC3番手としてのライブがスタートした。
その存在を届けるように、TVアニメ『弱虫ペダル GLORY LINE』のオープニングテーマにもなった「僕の声」で力強い歌声とサウンドを響かせると、「俺の認識では『RUSH BALL』は音に身を任せて自由に遊べるやつばかりだと思っていますけど、どうですか?」(内田)と、変化自在のバンドサウンドが詰まった「とおりゃんせ」では観客からコール&レスポンスやダンスを引き出し、そのボルテージを上げていく。
「10年という時間を経て、帰ってきました。ありがとうございます! フェスは前に進むためのガソリンみたいなもので、俺の目の前にいる君(観客)にとってもそうじゃないかと思っているけど、どうですか? これからも音楽に嘘をつくことなくまっすぐにカッコいいものを作り続けて、また君と会えるようにやっていきたいと思っています」(内田)
その言葉どおり、「心を込めて歌います」とハンドマイクに持ち替えた内田が魂を込めて熱く歌った「余白が足りない」、そして「こんなまっすぐな空の下で歌いたいと思って作りました」(内田)とスケールの大きな「青と踊れ」で締めた10年ぶりの『RUSH BALL』のステージ。彼らならではのカッコいい音楽をまっすぐに届けてくれた。
取材・文=金子裕希 撮影=瀧本JON...行秀
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