【ニューオープン】時間が経っても淹れたてのおいしさ 地域の人々に寄り添うスタンドコーヒーの店『sou.』(北九州市戸畑区)
JR戸畑駅から徒歩12分、北九州市戸畑区を流れる天籟寺(てんらいじ)川沿いに、2025年2月オープンしたスタンドコーヒーの店『sou.(そう)』を紹介します。お店はカフェスペースを持たず、軒先のカウンターで注文するスタイル。その場で淹れたての「ドリップコーヒー」(600円)を楽しめるので、通りすがりに漂うコーヒーの香りに惹かれ、思わず足を止めたくなります。私もその香りに惹かれて立ち寄ってみました。
カウンター越しに柔らかな雰囲気の店主・森尾彰太さんが迎えてくれます。『sou.』のコーヒーの魅力は、時間が経っても淹れたてと変わらないおいしさです。世界各国の信頼できる生産者から仕入れた良質なコーヒー豆を厳選しているからこそ、自信を持って提供できるそうです。
ドリップしておいた「クイックコーヒー」(500円)をいただきましたが、最初のひと口目から優しい香りと爽やかな味わいが口の中でふわっと広がります。雑味のない味わいなので、コーヒーが苦手な人にもオススメ。また、「カフェラテ』(600円)もミルクがマイルドで優しい味わいでした。
(写真上は試飲用コーヒーです)
『sou.』ではテイクアウトコーヒーのほか、自家焙煎のコーヒー豆も販売。メニュー表には豆の名前だけでなく、味やシチュエーションが記載されているので、コーヒー初心者でも自分のライフスタイルに合ったコーヒーを選ぶことができます。私もオススメを尋ねながら、自分好みの豆を選びました。また、おいしく淹れるコツまで教えてもらったので、自宅でもいつもとひと味違ったおいしいコーヒーをいただくことができましたよ。
森尾さんは静岡県にあるコーヒーの名店「創作珈琲工房くれあーる」で8年間修業し、店長を務めた経歴を持つ実力派。妻の故郷である北九州市戸畑区で独立し、築100年以上の駄菓子屋「犬丸商店」の一角を改装し、念願の店舗を構えました。
夕方になると駄菓子目当ての子どもたちや、その付き添いのお母さんたちでにぎわう光景が見られます。また、赤ちゃんを抱え、カフェでゆっくり本格的なコーヒーを楽しむ時間のないママの姿も。
接客業が好きだという森尾さんとお客さんとの何気ない会話からは、地域に根付いた温かさが感じられました。人との距離感が近い、オープンなカウンタースタイルだからこそ、自然と人との会話が生まれるのかもしれません。
"暮らしの中で非日常に寄り添う"というコンセプトの『sou.』は、訪れる人々の日常にそっと寄り添ってくれるのではないでしょうか。ほんのひとときでしたが、この温かい空間とおいしいコーヒーに癒され、また訪れたいと思う素敵なお店でした。
『sou.』
北九州市戸畑区新川町6-8
11:00〜17:30
日曜定休
Instagram@sou_coffee_official