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スター候補生インタビュー(7) 相撲 岩元風樹(日田林工3年)「押し相撲で勝負したい」 【大分県】

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「押し相撲で勝負したい」と話す岩元風樹(日田林工3年)

 3歳で相撲を始めた岩元風樹は「兄が地元の相撲クラブに入っていて、物心つく前から相撲をしていた。生活の中に相撲があったので、体に染み付いている」と述懐する。高校2年の終わりに右膝前十字じん帯を断裂し、1年間リハビリの日々が続いたが、170cm144kgの大きな体は角界の目に留まり、卒業後は大相撲の世界に飛び込む。

 

Q:高校卒業後に大相撲の世界で勝負することを決めましたが、率直な感想は?

 自分の実力がどれだけ通用するか楽しみです。僕はこの1年間、リハビリの毎日でしたが、15年間の相撲に対する姿勢を評価してもらえたのだと思っています。一つのことを続けるのが得意。この15年間は相撲の基礎を徹底して稽古してきました。土台は誰にも負けない自信があります。体一つで勝負する世界で、これまで積み重ねた成果を発揮したいです。

 

Q:これまでの全国大会の戦歴は?

 昨年3月の全国高校相撲選抜大会での個人ベスト32が最高です。全国高校総体には2回、国体は1回出場していますが、思うような結果を残せなかった。それでも、高校2年の県高校総体の個人戦で優勝できたので、悔いはないです。気持ちよく大相撲の世界に飛び込めます。自分は1年間、何も結果を出していないし、無名の新人。だからこそプレッシャーはないし、伸びしろしかないと思っています。

 

1年間のリハビリを経て、心身ともに成長した

 

Q:自分の型、理想とする相撲の取組はありますか?

 自分には押し相撲しかない。相手に合わせることなく、がむしゃらに前に出る。それが一番。勝った、負けたというのは実力差もあるし、仕方ない面もあるけど、どれだけ自分の相撲を取り切れるかが大切だと思っています。理想は大分出身の雷(いかずち)親方(元小結垣添)。突き押し相撲の速い攻めは参考にしていました。

 

Q:自分の強みは?

 15年間の経験と、一つのことを突き詰める思いの強さだと思っています。押し相撲は押すことで力が付くと言われてきました。引かれても足が出て相手についていけるようになったり、怖がらずに前に出られるようになったり、はたきも食わなくなったりする。それが自信になっていく。押しの形、突きの形をどんどん磨いて自分のものにできれば、押し相撲の勢いはなかなか止まらないし、どんどん上にいけると思っています。もっと自分の相撲を徹底して磨き、自分の相撲を極めたいです。

 

Q:2024年はどんな年にしたいですか?

 これまで大分出身の力士が大相撲をにぎわせたように、自分も有名になりたいです。簡単な世界ではないですが、稽古して番付を上げることだけしか考えていません。まずは関取を目指します。

 

押し相撲で、まずは関取を目指す

 

 

(柚野真也)

 

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