「車の中で見つかった人は、まるでマネキンのようでした」もし2011年3月10日に戻れるなら【東日本大震災から学ぶ、こころの防災】
3月11日で、東日本大震災から14年が経ちます。
Sitakkeの連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」では、元海上自衛隊のイラストレーター・ヤマモトクミコさんが、東日本大震災の支援を通じて学んだことを、マンガでお伝えしてきました。
その教訓をより広く伝えるため、「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」のアナウンサーが声を吹き込み、ボイスコミックも制作しました。
原作者のヤマモトさんが「とても聞き応えがある表現になった」と感じたのが、東日本大震災を体験した人の声を紹介した、第15話・16話でした。内閣府の「一日前プロジェクト」を、「もっと多くの方に知ってほしい」という思いで描いています。
その声を改めてお届けします。## 第16話「まるでマネキンのよう」
「車の中で見つかった人は、まるでマネキンのようでした」…そんな、胸が痛くなる話もありました。
それが、自然災害がもたらす、ありのままの現実です。
内閣府のホームページによると、「一日前プロジェクト」は、「取りまとめたエピソードを広く活用・普及させることで、地域のコミュニティや国民一人ひとりに防災・減災への関心や意識を高めていただく」ことが目的のものです。
ヤマモトさんは、「まずはこういった取り組みを、知ることが大事なのです。そして、エピソードを読んで、気づいたことを話し合ったり、学んだことを防災用品に行かしたり、活用していくことが大切なんじゃないかなと感じました」と話していました。
マンガではこうした教訓や、防災の知恵を、たくさんご紹介しています。
東日本大震災から14年目の3月。この機にもう一度、自分に合った備えを考えてみてはいかがでしょうか。
マンガ連載からボイスコミックまでを終えた、ヤマモトさんからのメッセージです。
「世の中の方に、何かに少しでも気づくきっかけになりますように」。
●連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」
●ボイスコミック「こころの防災」
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マンガ:ヤマモトクミコ
北海道・札幌市在住のイラストレーター。2010年に、海上自衛隊入隊。入隊1年目で東日本大震災の支援に従事。約10年間、自衛隊員として全国各地を飛び回る日々を過ごし、結婚・出産を経て、退職。独学でイラストレーターに。2児の母。
Instagram: @kumiko_illust
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連載担当編集:Sitakke編集部ナベ子
文:Sitakke編集部IKU