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トレジャー・ファクトリーが無人ドレスレンタル事業を譲受 米国進出など海外展開とあわせて成長加速

セブツー

トレジャー・ファクトリーは10月10日、エンプティ社が運営する無人店舗型ドレスレンタルサービス「エンプティドレッシー(Empty Dressy)」の事業を譲り受けると発表した。近年急速に広がる非対面・省人化サービスの波を捉え、同社はこの取り組みを皮切りに、レンタル・リユース領域での新たな事業モデル構築を目指す。

「エンプティドレッシー」は、結婚式やパーティーなどで着用するドレスを1週間4000円でレンタルできるサービス。予約から貸出、返却までのすべての工程が完全自動化されており、無人で24時間利用できる点が特徴だ。アプリで予約を完結でき、店頭ではスマートロッカーからドレスを受け取り、そのまま返却できる仕組みを採用している。ユーザーにとっては利便性が高く、運営側にとっても人件費の削減や在庫管理の効率化といったメリットがある。

トレジャー・ファクトリーは今回の事業譲受を通じ、将来的にはドレスに限らず、バッグやアクセサリー、日用品など他の商材にもレンタル領域を拡大していく方針だ。無人店舗の仕組みを活用し、都市部を中心に展開を広げることで、レンタル事業を同社の新たな収益の柱へと育てたい考えだという。

同社はリユースショップ「トレファク」や「トレファクスタイル」など、グループ全体で全国310店舗以上を展開。これまで培ってきた店舗運営ノウハウや在庫管理システムと、「エンプティドレッシー」の自動化技術を掛け合わせることで、リユース×テクノロジーの新たなビジネスモデルを模索するとしている。

10月9日に発表された2026年2月期中間決算は、売上高は224億5300万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は19億1900万円(同10.0%増)、純利益は12億3800万円(同8.2%増)と、中間期としては過去最高を更新した。また、下期にはすでに13店舗の新規出店が決定しており、今後も高い成長が見込まれる。

さらに、海外展開にも注力しており、タイ、台湾に続いて来期には米国への進出が確定している。グローバル市場でのリユース事業拡大を本格化させる構えだ。同社は同日、取締役会で8月31日基準日の中間配当を決議。1株あたり配当金は19円(前期比1円増)とし、株主還元を強化する姿勢を示した。ただし、発表翌日の株式市場では一時7%を超える下落となり、利益確定の動きが先行したとみられる。

トレジャー・ファクトリーの2026年2月期の通期業績予想は、売上高462億5200万円(前年比9.6%増)、営業利益44億2000万円(同9.5%増)、純利益30億800万円(同11.0%増)を予想している。

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