「ザ・ボーイズ」完結に向かって爆進中、「エンドゲーム」に突入したと脚本家
Amazonシリーズ「ザ・ボーイズ」は堂々の結末に向かって突き進む──。クリエイターのエリック・クリプキが、完結を迎えるシーズン5のフィナーレについてのヒントを語っている。
米の取材に応じたクリプキは、「製作者として、物語の結末を知っていることは贈り物のようなもの。どのタイミングで大きな展開を引き起こし、劇中の世界を完全に変えるべきかがわかりますから」とコメント。シーズン4のラストが、脚本家たちにとって「終盤戦(エンドゲーム)の引き金をひく」ものだったことを明かした。
シーズン4第8話『シーズン4 フィナーレ』の終盤では、ホームランダーによる指揮のもと、全国にスーパーヒーローが派遣され、能力者が権力をさらに増す体制が完成。これによってヒーローたちの標的となった“ザ・ボーイズ”は、キミコ&フレンチー、ヒューイ&アニー、マザーズミルクの三手に分かれて逃亡するが、すぐ追手に捕まってしまう。
クリプキいわく、この展開は、ヒューイが「人間であることの意味をしっかりと学び」、ブッチャーが「完全にモンスター化」し、ホームランダーが「あらゆるものを手中に収め、この国をホームランダーが支配する王国に変える」ものだったと説明。そのうえで、シーズン5の見どころをこう語った。
「悪役が今後の動きを語り、それをヒーローたちが阻止する展開ではなく、実際に(ホームランダーが)それを成し遂げてしまうのが本当に面白い。彼は国を乗っ取り、いまや国は彼のものになりました。シーズン5ではどんな状況になるのか、キャラクターたちはどう戦うのか?こうした問いかけが、脚本家たちにもたくさんの楽しみを生み出しています。これからの展開が本当に楽しみです。」
完結の時期が明確にわかっていることで、これまでのように「ストーリーを続ける必要はない」からこそ、シーズン4の最終話では「終盤戦の要素を引き出さなくてはならなかった」とクリプキ。「(シーズン4の)フィナーレはそれを見据えて作られたもの」だとして、いよいよ物語が完結に近づいていることを示唆した。
「ザ・ボーイズ」シーズン5は、2024年11月26日より撮影中。Amazon での配信は2026年頃になる見込みだ。
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