橘学苑高校生徒有志 豊岡商店街の魅力を一冊に パンフレットで活性化に一役
橘学苑高等学校=獅子ケ谷=の生徒有志4人がこのほど、豊岡商店街の魅力を伝えるパンフレットを作成した。「商店街の活性化に役立てば」と生徒たちが実際にまちを歩き、おすすめのお店なども紹介。生徒たちは「珍しいお店を訪れたり、楽しく制作できた。活性化に少しでも貢献できれば」と笑顔で話した。
今回の取組みは、同校で昨年度から始まった「土曜ゼミナール」の授業の一環。同校が週6日制から5日制になったことで、土曜日を有効活用しようと大学や企業らの協力で特色ある授業を行うもので、その中に同商店街と連携した「商店街おもしろ発見」がある。
パンフレットを作成したのは、同ゼミを受講する陳依瑶さん、須藤悠衣さんと、デザインなどを担当した橘旺佑さんと江口紗菜さんの4人。
ゼミでは、同商店街の前理事長、堀江幹雄さんが商店街の歴史や特色などを伝え、現状の課題なども相談。そして、陳さんと須藤さんは「商店街の活性化に貢献したい」とパンフレット作成を発案。同校デザイン美術コースに通う橘さんと江口さんの協力を得て、昨冬から制作を始めた。
実際に商店街を歩いて
そしてできあがったパンフレットは、表紙に「TOYOOKAのアーチが目印の商店街」と目を引くイラストがデザインされたフルカラーのA4三つ折りサイズ。
商店街全体のマップや歴史紹介のほか、古本も多く扱う本屋や米屋など生徒が実際にまちを歩いて発見した店舗や買い物で疲れた時に利用できる「切り株ベンチ」など豆知識も紹介している。マップには商店街に親しみを持ってもらえるようイラストも配置した。ゼミで講師を務めた同商店街の堀江さんは「商店街活性化のために生徒たちが協力してくれて本当にありがたい。このパンフレットはイベントなどでも積極的に活用してきたい」と感謝を語った。生徒たちは「制作に携わったことで、今まで以上に商店街が好きになった」「洗練されたデザインでできたので、上手く活用してくれたら」と笑顔で語った。