ASEAN各国の学生らが名張市視察 地域共生社会の取り組み学ぶ
日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の大学生らが三重県名張市を訪れ、同市の地域共生社会の取り組みなどを視察した。独立行政法人「国際交流基金」が主催する日ASEANユース・フォーラムの研修(2月9日から15日)の一環で、同市への訪問は12日にあった。
訪問した学生は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなど10か国16人と、日本の4人。一行は地域連携に取り組む市内のクリニックで説明を受けた後、名張地区と比奈知地区の2班に分かれて視察した。
同市富貴ケ丘の「ひなち地域支え合いセンター なごみ」を訪れた班は、専門職が配置された市独自の地域の身近な相談窓口「まちの保健室」の業務や、住民が集まる場所に職員が出向く「出張まち保」の取り組みについて説明を受けた。その後、地域の活動で採り入れている軽快な盆踊りと、頭と体の両方を使うエクササイズ「スクエアステップ」を体験した。
視察後の振り返りで、参加した学生は「小さなスペースでも、健康づくりの活動ができるんだなと感じた」「活動が楽しく、それこそが重要だと感じた」「学んだことを、国に持ち帰って広めたい」などと話した。