<フル>富田望生、伊藤万理華らが“在日韓国人”家族役に 映画『港に灯がともる』公開記念舞台挨拶
映画『港に灯がともる』。
公開記念舞台挨拶が行われ、富田望生さん、伊藤万理華さん、青木柚さん、麻生祐未さん、甲本雅裕さん、安達もじり監督が登壇しました。
この物語の舞台は、阪神淡路大震災の翌月。
神戸に生まれた在日韓国人3世の主人公・灯の葛藤と模索の日々をつづった物語です。
灯は富田さんが演じ、父を甲本さん、母を麻生さん、姉は伊藤さん、弟は青木さんが演じています。
富田さんは「私は公開初日は(一昨日)神戸で迎えたんですけど、この作品のスピード感で優しくゆっくりとじんわりと、地に足をつけながら歩き出したなと、とてもほっとしている。久々に家族5人が集まった。この柔らかく温かい雰囲気が届くといい」と胸を張りました。
主人公の姉を演じた伊藤さんは「一家の中でも自立心が高く、やりたいことがはっきりしている役だった。ただどこかで孤独も抱えている。灯が感情をうまく吐き出せるところは、姉との違いでもあるので‥ そこの対比が生々しかった。最初のリビングのシーンは演じているというより、“そこにいる”という感覚だった」と感慨深げに語りました。
安達監督は「本当に息の長い作品になることを願っている。富田さん、お礼を言わせてください。本当に素晴らしかったです。最高でした。ほぼ二人三脚の状態で撮影してきた。途中でしんどい瞬間もあったが、くじけることなく灯として生きてくれた。あなたなしではこの作品はありえなかった」と頭を下げました。
富田さんは「この作品が心のよりどころになると思う方が、この世の中にポツリポツリといらっしゃるんじゃないかなと思う。そういう方が今日も生きているということを心の片隅に置いていただけたら、優しい世界になるのではないかと本当に願っている」と涙を流しながら伝えました。
フォトセッション中も涙が止まらない富田さん。
伊藤さんが、肩に手を添えて気にかけていました。
阪神・淡路大震災から30年ー
映画『港に灯がともる』は、2025年1月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開!