ジュビロ磐田のMF中村駿が警戒する“J2ならでは”のアウェーの雰囲気「自分たちにベクトルを向けないと何もできず90分終わる」
ジュビロ磐田は3月1日のV・ファーレン長崎戦で今季初の黒星を喫し、開幕から3試合を終えて2勝1敗の6位タイ。ボランチで先発出場を続ける中村駿選手はチームの現状をどう見ているか、話を聞きました。
MF中村駿
-V・ファーレン長崎戦の振り返りを。
現時点での力なのかなと。全体的に見たら、相手の方がいいところもあるし、うちの方がいいところもあるし、そういった試合だったんですけど、結局そこで勝ち点を持っていったのは向こうだった。向こうの方が今の時点では上だったのかなと思います。
-監督もゴール前に至るところまでのところやビルドアップ、前からのプレッシャーなどは良かったと話していました。
そこに関しては自信を持ってできていると思います。相手が前から奪いに来なかったし、自分たちのストレスは少なかったので。
アタッキングサードやミドルサードでのミスで、カウンターを招いたりとか、そういうところは自分を含めてもそうですし、今はどういうプレーをした方がいいのかっていうのを、もうちょっと全員で共有しながらできたらいいのかなっていうのはありますけど、現時点では、ああいう結果だったのかなと思っています。
-そういう中で、次にゴール前での精度になると思いますが。
全員が思い描いている絵は同じだと思いますし、クロスの時にどこに入っていくとか、そういうのがもっともっと毎回毎回できていけば、相手にとっての脅威になる。自分が点を取らなくてもそこに入っていくっていうのは大事になってくるかなと思います。
そういうちょっとしたことですけど、回数は間違いなく増えてくると思うので。一個一個をもう少し大事にできていけばいいかなと思います。
-長崎戦の後半は佐藤凌我選手にいい形でボールが入っていましたが。
時間が経つにつれて、自分たちでどこが空いているか、どこでボールを持てばいいかというか、どこで受けれるかっていうのは、見つけながらやれたので、後半は良かったのかなと思います。
前半、凌我のところにボールが入らなくても、スムーズにボールが前に進むこともあったのは全員でちゃんとした絵を描きながらできているからだと思いますし、チームの原理原則がある中で、この間の試合に関してはうまくできたのかな。
次の相手がどう来るかは全然分からないですが、その中で今どうした方がいいかっていうのを全員で考えながらできればいいのかなと思います。
-カターレ富山戦はどんなゲームを見せてくれますか。
変わらないです。自分たちのやってきたことをやる。もっともっと自分たちがゲームコントロールして、相手にもチャンスを作らせないぐらいのゲームをしないといけないと思います。
やっぱりこの間、アウェーでやって思いましたけど、間違いなくホームでやるより難しさがある。そこはJ1だと感じられないというか…。
次のスタジアムは僕も初めて行くので、雰囲気は全然分からないですけど、陸上トラックがあったりして、やっぱり独特な雰囲気があると思うので、自分たちでしっかり雰囲気作りながら自分たちにフォーカスしてやるために、しっかりいいトレーニングできたらなと思います。
-アウェーの環境の違いは、長崎戦で感じていたんですね。
あのピッチでできるのはすごく幸せなことですよ。チームの規模と言っていいか分からないですけど、そういうところはやっぱり長崎のようなクラブと他のクラブとは全然違うと思うんです。
J1だったらアウェーでも1万人ぐらいのピッチでできるけど、でもやっぱりそうじゃないクラブもあると思う。そういうところだと、ちょっとどんよりするというか、そういう雰囲気になりがちだと思うので、それを自分たちで、自分たちにベクトルを向けながらやらないと、その雰囲気にのまれて、自分たちのサッカーができずに90分終わっちゃうというような経験を僕はしたことがあるので。そういうのを気をつけなきゃいけない。
-寒さでも敵になりそうです。けがが怖い。
それは間違いなくありますしでも、それは相手も同じですし、それはもう分かっていることなので、準備するだけかな。