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亀田和毅、日本選手14年ぶり世界フェザー級王者なるか?3階級制覇かけアンジェロ・レオに挑戦

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亀田和毅とアンジェロ・レオ,Ⓒゲッティイメージズ

フルトンに完敗したレオに地元・大阪で挑戦

プロボクシングのIBFフェザー級1位・亀田和毅(33=TMK)が24日、インテックス大阪で王者アンジェロ・レオ(31=アメリカ)に挑戦する。

言わずと知れた亀田家の三男・和毅も33歳。2019年7月にレイ・バルガス(メキシコ)に判定負けしてWBCスーパーバンタム級暫定王座を失ってから6年が経ち、ようやく世界挑戦のチャンスが巡ってきた。

王者レオは2020年8月にトラメイン・ウィリアムズ(アメリカ)に判定勝ちしてWBOスーパーバンタム級王座を獲得したが、翌2021年1月に井上尚弥(大橋)とも戦ったスティーブン・フルトン(アメリカ)に判定負けで王座陥落。2024年8月にルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回KO勝ちでIBFフェザー級王者となり、今回が初防衛戦だ。

身長168センチで亀田より3センチ低いが、リーチは亀田を上回る174センチある。25勝(12KO)1敗の戦績が示す通り一発のパワーはないものの、ガードを固めながらじわじわと距離を詰めて戦う好戦的なボクサーファイターだ。

ただ、技巧派のフルトンには完全に試合をコントロールされ、3-0(119-109が2人と118-110)の大差判定負け。下馬評は王者有利だが、テクニックとスピードでは劣らない亀田が6年ぶりにベルトを巻く可能性もあるだろう。 


3階級制覇なら日本ボクシング史上8人目

亀田は17歳だった2008年にメキシコでプロデビュー。2007年11月に次男・大毅が内藤大助戦で反則行為をしてボクサーライセンス停止処分を受けたため、日本中で“亀田家”に凄まじい逆風が吹く中、和毅はメキシコのリングに上がり続けた。

2013年8月にパウルス・アムブンダ(ナミビア)に判定勝ちし、WBOバンタム級王座を獲得。長男・興毅を含め、史上初の3兄弟世界王者としてギネス世界記録に認定された。

このベルトは3度防衛したが、2015年にWBA同級王者ジェイミー・マクドネル(イギリス)との対戦を実現するため返上。結果的にはマクドネルに判定負けでキャリア初黒星を喫した。

その後、1階級上げ、2018年11月にWBCスーパーバンタム級暫定王座を獲得。2階級制覇を果たした。勝てば、日本選手では兄・興毅らに続いて史上8人目(ホルヘ・リナレスを含めると9人目)の3階級制覇となる。

日本のフェザー級世界王者は長谷川穂積が最後

42勝(23KO)4敗の亀田は、これがプロ47戦目。これまで所属ジムを転々とし、最近もレラト・ドラミニ(南アフリカ)との2戦など遠回りした感は否めないが、待ち続けた世界戦のゴングが近付いてきた。

井上尚弥との対戦を希望しており、ベルトを獲れば、やがてフェザー級に上がってくるモンスターを待ち構えることができる。逆に敗れるようなことがあると世界ランキングの降下は確実で、ボクサー生命の岐路に立たされるだろう。

亀田家というだけで「お騒がせ」のイメージが拭えず、どうしても色眼鏡で見られてしまうが、和毅のスタイリッシュな戦い方とボクサーとしてのセンスは誰もが認めるところ。勝つにしろ、負けるにしろ、判定決着の可能性が高いが、井上との対戦をアピールするにはノックアウト、あるいはダウンを奪って明確な判定勝ちが必要になる。

日本のフェザー級世界王者は過去5人(ホルヘ・リナレスを含めると6人)しかおらず、2011年4月に長谷川穂積が敗れて以来誕生していない。満を持した亀田が14年ぶりにフェザー級のベルトを奪うか注目だ。

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記事:SPAIA編集部

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