猫の飼い主さんが『後悔しがちな4つのこと』チャンスを逃さずやっておくべきこととは?
1.健康管理を怠る
猫の健康管理は、飼い主として非常に重要な責務のひとつです。しかし日々の忙しさや知識不足から、適切なケアを怠ってしまうことがあります。
その結果として後悔の念を抱く飼い主を、動物病院で働いていたときに多く見てきました。
「もっと早く気づいてあげていたら…」「健康診断を受けていたら…」病気が見つかった猫の飼い主の多くが口にする言葉です。
しかし猫は本能的に弱っている姿を見せないため、病気のサインを見逃してしまうことが珍しくありません。
そのため見つかったときには重症化していたり、すでに治療が手遅れな状態であったりするときが多いのです。
そして定期的な健康チェックを怠ると、病気の発見が遅れ、治療が難しくなることがあります。
特に多くの病気のリスクが懸念されるシニア猫の場合、早期発見が予後を大きく左右するので、体調管理はより積極的に行うようにしましょう。
2.食事管理を怠る
猫は肉食動物であり、人間と比較してみると全く異なる栄養素が必要となります。
そのうえ食事というのは、猫の健康長寿に直接的な影響を与えるため、「こんなもんか」と食事管理を雑にするのは好ましくありません。
まず飼い主が後悔するポイントとして、価格だけでフードを選んでしまったというもの。質よりコスパを重視して、猫の体に良いとは言えないようなフードを与え続けてしまうケースです。
たとえば穀物が主成分のものを与えて、下痢といった消化器疾患を引き起こしてしまったり…。
もちろん「安価フード=悪い」というわけではありませんが、フードを選ぶ際には価格だけでなく成分・嗜好性などを総合的に評価して、猫によいものを選ぶようにしましょう。
次に人間の食べ物を頻繁(ひんぱん)に与えてしまうことも、後悔の種となります。猫の喜ぶ顔を見たいあまり、テーブルの上の食事や間食を分けてしまう飼い主さんも少なくありません。
しかし人間の食べ物はカロリーや塩分が高く、与え続ければたちまち猫の健康が害されることになります。
また、猫にとって有害な成分が含まれている食品も要注意。たとえば、タマネギやニンニク、チョコレートなどは、猫にとっては有毒食品です。
このように食事管理というのは、猫の健康と幸せな生活に直結します。「もっと早くから気をつけていれば」「もっと正しい知識を持っていれば」という後悔を避けるためにも、愛猫の食事管理について見直してみましょう。
3.積極的なコミュニケーションを怠る
猫の飼い主さんが後々になって後悔するのが、猫との積極的なコミュニケーションを怠ってしまったことです。
猫は独立心が強く、犬ほど人間に依存しないと思われがちですが、実際には深い愛着と豊かなコミュニケーション能力を持っています。
そのため適切なコミュニケーションは、猫との絆を深め、より幸せな共生関係を築くために不可欠です。
しかし多忙な毎日を過ごし、猫とあまりコミュニケーションをとれない飼い主も少なくありません。
そして猫がこの世を去るとき「もっと遊んであげたかった」「もっと時間をかけてコミュニケーションを取っていれば」と後悔する飼い主も多いようです。
猫が飼い主とコミュニケーションをとりたいときは、作業のジャマをしてきたり、足元をスリスリするといった仕草を見せます。
そのためもし猫がそういった様子を見せてきたら、可能な限り応答して、積極的にコミュニケーションをとってあげてくださいね。
4.猫の老後に備えない
猫の老後に備えなかったことを後悔する飼い主さんも、多くいます。そのほとんどが金銭的な理由です。
たとえば予期せぬ高額な医療費に直面した時の準備不足。シニア猫は若い猫に比べてさまざまな健康問題を抱えやすく、慢性疾患の管理や緊急手術などが必要になることがあります。
とくに腎不全や甲状腺機能亢進症、がんなどの治療には、長期的かつ高額な医療費がかかることがほとんどです。
これらの出費に備えていなかったために、必要な治療を断念せざるを得なかったことを悔やむ飼い主さんもいます。
さらに終末期のケアや遺体の埋葬にかかる費用も、多くの飼い主さんが事前に考慮していないケースもみられます。
シニア期を迎えた猫たちには、いつ何が起きてもおかしくありません。そのため突然の事態に慌てて対応することないよう、事前の金銭的な準備も忘れずに。
さまざまなトラブルにも、最善が尽くせるようにしておきましょう。
まとめ
猫の飼い主が、後になって後悔するような経験をすることは多々あります。
後悔をしないためにも日常を大切にして、健康管理・食事管理・コミュニケーション・老後の備えなどをしっかり行いましょう。
猫と暮らすことは大きな責任も伴いますが、猫との生活はかけがえのないものです。ぜひこの記事で紹介したことを参考に、猫との生活をより充実したものにしていってください。