Yahoo! JAPAN

子ども・若者調査報告書 「子育て費用に不安」4割 ヤングケアラーの現状も

タウンニュース

川崎市役所

川崎市は子育て世帯と子ども・若者を対象とする生活意識調査を実施し、4月24日に「報告書」として公表した。保護者の心配ごととして「子育てに必要な費用に関すること」の比率が前回調査の2020年から倍増し、物価高などの世相を反映した結果となった。

調査は昨年11月から今年1月にかけて、各世代の子を持つ親や小学5年生と中学2年生、16歳〜30歳の「若者」を対象に、インターネットと郵送で実施。回答率は4割から7割弱だった。

「子育てに関する心配ごと・悩み」への設問では、0〜6歳児の保護者の38・5%が「子育てに必要な費用に関すること」と答え、前回調査の15・4%の2倍以上だった。小・中学生の保護者は「学習・進学・受験に関すること」が多く、小学5年生の保護者の6割、中学2年生の保護者の7割を占めた。

受験や進学に関しては子ども自身も不安値が高く、中学2年生の「現在の悩みごと」では、「進学のこと」72・4%、「勉強のこと」が70・0%。「自分の将来のこと」も63・7%だった。

「1日3食分の食料が買えなかった経験」に関する設問では、「ある」と答えた「ひとり親家庭」が多く、0〜6歳児のいる家庭の24・2%、小学2年生のいる家庭の16・4%、小学5年生のいる家庭の17・9%が、「3食に必要な食料を買えなかった経験がある」と答えた。

「心がつらい」

調査ではまた、家族のために世話や家事をしている子どもや若者のうち、自身への影響が「特にない」と答えた人以外の回答をした人を「ヤングケアラーの可能性がある」と定義。その結果、ヤングケアラーの可能性がある子どもの割合は、小学5年生で3・6%、中学2年生で2・6%、若者で5・6%だった。

このうち「ヤングケアラーの可能性がある」若者に「感じること」を尋ねた設問では、「仕方がない」が31・7%でトップだが、「心が少しつらい」20・0%、「心がとてもつらい」15・0%と、精神的な負担を感じている状況も見て取れる。また家事や世話のことに関する相談相手を尋ねたところ、小中学生で「誰にも話していない」と答えた人は51・6%と最多で、次いで「家族」が28・6%、「友達」が22・0%だった。

調査の結果は今年度に策定予定の「川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の基礎資料となる。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【実録】人生初のインドで華麗なる「換金詐欺」に遭った話

    ロケットニュース24
  2. 【松山市・韓国ダイニングカフェ 美麗 MiRai】本場の韓国人も納得の美味は スニオンマの笑顔が最高の調味料

    愛媛こまち
  3. 【動画】ポップカルチャーイベント「大阪コミコン2025」会場リポート デロリアンなど展示

    OSAKA STYLE
  4. サラダを作るのが苦手なのでキユーピーの公式サイト「Qummy(キユーミー)」で取り寄せてみた結果

    ロケットニュース24
  5. MAJOR FORCE PRODUCTIONSが再始動 「MURDER FORCE 2025 REMIX feat. LEO今井」を配信リリース

    SPICE
  6. パリの社交界を魅了した「フランスの高級娼婦たち」 〜貴族を虜にしたクルチザンヌとは?

    草の実堂
  7. 「自然の摂理に従えば自ら育つ」無肥料・無農薬「自然栽培」で育つ野菜の新品種を開発し共有の財産へ【茨城県取手市】

    ローカリティ!
  8. 「東山ふれあいの森」公園整備に尽力 森づくり名張

    伊賀タウン情報YOU
  9. HONEST BOYZ®︎ Popcorn feat. RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON」5/21に配信リリース決定!

    WWSチャンネル
  10. 【2025年5月】最高に今っぽい。大人のための最新ピンクゴールドネイル

    4MEEE