今週のヘラブナ推薦釣り場2025【埼玉県・ビン沼】
埼玉県さいたま市と富士見市の境を流れるビン沼。関東屈指の人気釣り場と呼ばれるこの釣り場も、当然のことながら盛期の今が一番釣れる!当然日並みや状況次第なところもあるが、釣りの技術さえあれば束釣りも可能。盛期は全域で釣果を望めるが、今回は瓶沼橋から砂塚橋までの約600mの区間に絞って紹介する。
ビン沼の概況
ビン沼は荒川旧川で、上流に流れる新河岸川放水路の三本木橋の下流、通称広っぱと呼ばれるポイントから最下流の南畑排水機場までの約3kmの川。関東屈指の人気釣り場で、休日には1000人以上の釣り人でにぎわい、一年中釣り人が絶えない。
人気の理由は、やはり魚影の濃さ。そしてほとんどの場所が護岸されているため、釣り台さえあれば手軽に竿が出せるところだろう。水深は2m前後で、浅いところは1m弱、最深部は3mほど。ドン深ではないので基本的にチョウチン釣りはできないが、盛期なら8尺竿ほどの短竿でも型が見られる。
ポイント
今回紹介する瓶沼橋から砂塚橋までのポイントは、右岸の富士見市側はすべて護岸されており、どこにでも入釣できる。ただし、左岸のさいたま市側は瓶沼橋から200m先から護岸されているため、そこまではやや入釣しにくくなっている。
水深は両岸とも2.4m前後だが、左岸の護岸されていないところは浅くなっている。ただし左岸のトイレ下と呼ばれるポイントは、一部だけ水深が3mほどあって、おそらくビン沼のなかでは立ち入り禁止の機場の周辺を除き、ここが最深部になると思われる。
型を見られればというなら砂塚橋下流が一番安定しているが、今回紹介したポイントも十分に楽しめるだけの釣果と型が見込める。人気の砂塚橋下流より早朝から混雑はしないと思う。
その他注意点
ゴミの持ち帰りはもちろんだが、車の駐車などでも住民とのトラブルがあるため、釣り場存続のためにも十分に注意してほしい。
釣り方とエサ
盛期のこの時期は、当然両ダンゴの宙釣りがメインになる。タナはカッツケから底チョイ切りまで幅広い。底に着けるとコイやマブナが交じるため、お勧めはできない。
竿は混雑次第で8尺でも釣れるのだが、通常は10尺くらいから12尺くらいの人が多い。混雑時は長竿がいいこともあるのだが、沖には大型のレンギョも多いため、注意してほしい。
仕掛けは道糸1号前後にハリスは道糸に合わせて0.5号前後。ハリはバラサを基準にすると、5号から6号くらいでいいだろう。
エサは前記のとおり両ダンゴが主流。エサの配合はあまり野釣りということは意識せず、普段管理釣り場や釣り堀で使うような配合で十分だ。
<週刊へらニュースAPC・若松恵治/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年1月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。