【困惑】くら寿司も “月見商戦” へ殴り込み! 正面突破で「くら月見バーガー」を出したので食べてみた
ここ数年、なぜだかやたらと盛り上がる “月見商戦” に、なんと『くら寿司』までもが殴り込んだ。月見商戦とはマクドナルドどころか「すき家」や「ビアードパパ」までも入り乱れる、ある種の祭りである。
そうか、くら寿司はお月見に見立てた寿司でも販売するのかな……と思いきや、なんと「月見バーガー」を販売するという。いや正面突破すぎ! 真っ向勝負かよ!! くら寿司め……無茶しやがって……!
・お祭り騒ぎ
近年の月見商戦の盛り上がりはハッキリ言って異常だ。月見商戦の元祖はおそらく「マクドナルド」なので、ハンバーガーチェーンに月見の波が波及するのはわかる。……が、月見の波に他の飲食業界も乗っかりまくっているのだ。
毎年「いやいや無理矢理すぎでしょ~!」と感じる月見グルメも少なくないが、本年度最もヤバそうなのが『くら寿司』である。何を思ったか くら寿司は、寿司ではなく「月見バーガー」を販売するというからもはや意味がわからない。
・正面突破
くら寿司はどうしても月見の波に乗りたかったのだろうか? ただ寿司で月見を再現するのは限界があったのかも? いずれにせよ「いっそ月見バーガー出しちゃえばいいじゃん!」というノリの良さには驚きを隠せない。
さて、その月見バーガーは「くら月見バーガー」の名で販売され、価格は450円(店舗形態により価格は異なる)。公式サイトには「特製ソースが旨さを引き立てる!」とあった。
マクドナルドの月見バーガーが最安で440円なので、ほぼ同価格と考えていいが、果たして回転寿司が手掛けた月見バーガー「くら月見バーガー」はどんな仕上がりなのだろうか?
・えっ
で、さっそく最寄りのくら寿司で「くら月見バーガー」をオーダー。通常の握り寿司よりだいぶ時間はかかったが、しっかりオーダーを受けてから作っていることなのだろう。ただ見た瞬間の感想は……
小ッッさ!
味よりも何よりも、まず「くら月見バーガー」は普通に小さい。手のひらにすっぽりと収まるくらいのサイズ感で、なんなら「キッズバーガーサイズ」と言っていいかもしれない。
もちろん味は全く悪くないが「また食べに来たいほど美味しいか?」と言われると答えはNO。サイズ的なハンデをカバーできるほどの味ではなく「普通に美味しい月見バーガー」といった印象だ。
・勇気は買いたい
なので、もし自分が月見バーガーを食べるなら、迷わずマクドナルドを選んでしまうだろう。もしかしたら「くら月見バーガーを売りまくりたい!」というよりは、月見メニューのアイコニックな存在として生み出されたメニューなのかもしれない。
なお、濃厚チーズソースをかけた寿司「月見ハンバーグ(230円)」は、まあそこそこ。逆に「月見ケーキ(430円)」はサクサクとしたクッキー生地の食感がよく、こちらは美味しいスイーツであった。
結果的に「くら月見バーガー」に関しては完敗と言わざるを得ないが、あえて月見バーガーで勝負に出たくら寿司の雄姿を俺たちは忘れない。くら寿司の想いはいつの日か輝くだろう、今宵の月のように──。
参考リンク:くら寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.