<義母の呼び出しにモヤッ>毎週のように実家に通う夫「また行くの?」妻のイヤミ発動【まんが】
私はシノブ。夫のヨシフミ、大学生の娘であるマユカと一緒に暮らしています。数か月前、しばらく闘病していた義父が亡くなりました。それから少しすると、義母が頻繁に夫を家に呼び出すように。最初は月に1~2回だったのが、今では毎週末呼び出されているような状態です。夫は文句ひとつ言わず、せっせと実家に通っています。しかし私はなんだかモヤモヤ。どうして義母は夫を呼び出すのでしょうか?
そのときは、「何か困ってることでもあるのかな?」ととくに何も気にしていませんでした。義父が亡くなり、人手が必要なこともあるだろうと思ったのです。
しかしそれを皮切りに、義母は頻繁に夫を呼び出すようになりました。
わが家から義実家までは車で20分ほどですから、そこまで遠くはありません。しかし、毎週末行くとなると話は別です。なんだかだんだんモヤモヤしてきました。
週末になると、またもや夫に義母から電話が。「今から行くよ」と言い、出かける準備をしはじめた夫に、私は内心ウンザリしながら声をかけました。
義父が亡くなってからというもの、義母はなんだかんだと用事を見つけては夫に家に来るよう言います。夫は文句も言わず出かけていきますが、そのあいだ私はモヤモヤ。用事があれば業者に頼んでもいい話ですし、夫だって「そんなに頻繁には行けないよ」と断ればいいではありませんか。
しかし夫は、私のなかにある不快感を全然わかってくれません。どうやったら夫に理解してもらえるのでしょうか……。
家族がバラバラに!?心配するも娘は……「問題なくない?」
毎週のように義母の元へ向かう夫に呆れている私に対し、不思議そうな顔をしている娘。
娘から「イヤなの?」と聞かれ、私は思わず口ごもりました。やはり「なんとなく不愉快だ」というのを、どう説明したらいいかわからないのです。
娘に冷静に言われると、「たしかに……」という気持ちになってきます。しかしそれでも、自分の怒りをなんとか正当化しないと気がすみません。夫が義実家に行くことで家族が一緒に過ごせなくなるのは事実です。そのせいで家族がバラバラになるのではと危惧していることを伝えると……。
モヤモヤしている私に話しかけてきたのは、大学生の娘、マユカでした。夫に腹を立てていることを見抜いた娘から理由を聞かれましたが、どうして自分がこんなに頭にきているのか、実は私自身よくわかりません。 そんな理由のわからない怒りは、娘によって簡単に論破されてしまいました……。たしかに娘の言う通り、夫が義実家へ毎週末行ったとしても、何の問題もないように思えてきてしまいます。それでも何か腑に落ちないのは何故なのでしょうか。
夫の優しさを忘れていた!成長した娘に気づかされ「反省」
私の両親は、すでに2人とも亡くなっています。父母の順に亡くなったのですが、娘の言う通り、当時の母もあれこれと用事を見つけては定期的に私を呼んだものです。
私は言葉もありませんでした。あのときの夫は、たしか「とくに予定もないんだし、行ってあげなよ」といつも快く送り出してくれていました。「親と過ごせる時間なんて限られてるんだからさ」とも。それなのに私は……。
娘に指摘されるまで、私は夫が義実家に行く頻度ばかり気にして義母の気持ちに全く目を向けようとしていませんでした。たしかに、長年夫婦として一緒に暮らしてきた人がいなくなってしまったら、寂しいのは当然です。それなのに私は当時の夫の優しさも忘れてイライラして……急に申し訳なさが込み上げてきました。
娘から冷静に諭されて、自分の考えや行動がいかに自分勝手だったか思い知らされました。いつまでも子どもだと思っていたのに、私よりもずっと大人な考えをしていて驚くやら恥ずかしくなるやら。はじめから義母の寂しさにも夫の優しさにも目を向けていたら、こんなモヤモヤも喧嘩もなかったのに……。 今私がするべきは、夫に対して笑顔で「いってらっしゃい!」と言うことなのだと気付きました。
親孝行できる時間は短い!夫のために私にできることは……?
私が不機嫌で迎えると思ったのか、夫は少しだけ意外そうな顔をしていました。これまで不機嫌に送り出していた妻が、「お疲れさま」なんて言うから当然のことでしょう。そんな夫の反応を見て私はますます、自分がいかにねぎらいの言葉をかけてなかったかを思い知らされ、より申し訳ない気持ちになりました。
私が今の夫と同じような立場になっていたとき、夫が優しく送り出してくれていたにもかかわらず、私はイヤな態度をとってしまっていたことを謝りました。親孝行できる時間は少ないし、大切にすべきだという気持ちは私も夫も同じです。
これからは、夫が義母のところへ頻繁に行くのを咎めたりせず、快く送り出すことを心に決めました。夫と話してみて、私はどうやら娘が言っていたように、本当にヤキモチをやいていただけなのかもしれないと思いました。
娘に諭されて謝ることにした私。私が今は亡き母に呼び出されていたとき、夫は必ず「行っておいで」と快く送り出してくれていました。あの頃から親と過ごす時間の儚さを理解できていた夫。そんな彼の親孝行に、いい顔をしてあげられなかった私。反省しました……。 私は、義母の寂しさに気付いてあげることもできていませんでした。これからは義母のことで私にもできることがあれば、夫の手伝いをしようと思います。