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女性の参画進めるには? はりま台自治会に視察

赤穂民報

女性参画の先進地として視察訪問を受けて対談する望月守代・はりま台自治会長(左)

 赤穂市内の自治会連合会で初めて女性会長を輩出するなど男女共同参画が進む有年地区のはりま台自治会(望月守代会長、80世帯211人)を多可町地域共生推進協議会(小嶋明会長)の一行27人が訪問。女性が活発に地域づくりに参加している様子を視察した。

 はりま台自治会では2019年に望月さんが会長に就任。利用されず荒廃していた地域の公園を住民たちの手で再生したり、土砂崩れの危険がある山腹の防災整備を行政に働きかけるなど活発に活動してきた。それらの活動を多くの女性が担う。望月さんは昨年度、有年地区自治会連合会長に選出された。

 多可町には自治会にあたる「集落」が62地区あり、集落のリーダーとなる「区長」は全員男性。女性区長は過去にも例がないという。「女性役員を選出するにはどうすればよいか」というテーマが町内全体の課題となっている中、参考になるヒントを求めてはりま台を視察先に選んだ。

 視察で小嶋会長と対談した望月会長は、「かゆいところに手が届く自治会にしたかった」と防犯灯の設置や集会所のリフォーム、いきいき百歳体操の導入など会長就任以降の住民ニーズを踏まえた取組を説明。「自分一人では出来ないことばかり。『助けて』と周りに頼んで、多くの方たちの協力があってやってきた」と人のつながりの大切さを強調した。一方、「女のくせに」と陰口を言われ、ストレスで円形脱毛症になった苦労も明かした。

 地域づくりへの女性参画を進めるポイントを「まずは女性の声を聞くこと」と望月会長。小嶋会長は「男も意識を変えなければいけない。世帯主中心で役員構成する自治会の仕組みを変えることも必要ではないか」と感想を話した。

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