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スルガ銀行鎌倉支店の社員が園児の避難に協力 大津波想定し、合同訓練実施〈鎌倉市〉

タウンニュース

園児が乗ったバギーを保育士と協力し運ぶ銀行員

「がんばれ!逃げるよ」。保育士と協力しながら園児を励まし、海抜18メートル地点にある妙本寺祖師堂へ走るのは、ジャケット姿の大人たち。本番さながらに走っていたのは、スルガ銀行鎌倉支店と、面白法人カヤックと豊島屋が共同運営する企業型保育施設「まちの保育園」の関係者ら約70人だ。

12月8日に行われたのは、合同避難訓練。震度6の地震が発生し、大津波警報が発令された想定で実施された。スルガ銀行ではヘルメットや防災用品の入ったリュックサック、ライフジャケットを準備し、避難を開始。まちの保育園では園児が防災ずきんを被り、保育士の声かけの下、次々に走り出した。

坂道では、園児の乗った大きなバギーを引っ張ったり、走り疲れた様子の園児を励ましたりと銀行員がフォロー。銀行員や年長児は7分以内、乳児は約11分で避難が完了した。参加者は「大人でも全力で走るときつい。子どもたちの避難には手伝いが必要だと体感できた」と話した。

スルガ銀行では、鎌倉支店を津波避難重点対策店舗に指定。銀行から避難場所の妙本寺に向かう道中に園があることから、コロナ禍前の2019年にも合同訓練を行っている。

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