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【三山ひろしのさんさん歩】さまざまな仕掛けで鉄壁の守り「高知城」の魅力を紐解く!<前編>

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【三山ひろしのさんさん歩】さまざまな仕掛けで鉄壁の守り「高知城」の魅力を紐解く!<前編>

高知県民でも意外と知らない!?隠れた魅力がいっぱい詰まった高知城をお散歩!

今回は高知市中心部に位置する丸の内をお散歩する三山さんと川辺アナ。

日本のお城の中でも追手門(城の表門となる部分)と天守(お城の顔となる部分)が一緒に撮影できるのは、香川県の丸亀城と青森県の弘前城、そしてここ高知城だけ!ということでさっそく記念撮影。

そこへ現れたのは土佐観光ガイドボランティア協会の森澤 良水さん。

今回、高知城の隠れた魅力を紹介してくれるガイドさんだ。

土佐観光ガイドボランティア協会とは、歴史好きのボランティアガイド約140人が所属し、高知市を中心とした観光地をおもてなしする観光ガイドさんがいる団体だ。

南国土佐の「空」と「海」を象徴する「青い制服」で、高知市内を案内している。

観光ガイドさんが教える高知城の隠れた魅力とは?

初代土佐藩主・山内一豊と妻・千代が築いた高知城。

お城には隠れた魅力が多く隠されているということで、森澤さん案内のもと追手門から観光スタート!

追手門前にある大きな石碑、そこには「国宝(寶)高知城」と刻まれている。

現在、高知城は重要文化財として指定されているが、昭和9年には国宝と指定されていたのだ。

意外と知らない事実に三山さんと川辺アナはビックリ!みなさんはご存知でしたか?

※昭和25年の文化財保護法により国宝指定は取り下げられました。

そんな国宝級のお城には、敵から身を守る複数の仕掛けが満載。

江戸時代の姿で現存しているのには、理由があるようだ…

追手門の右上にあるのは「隠し銃眼」と言われる、銃を構えるための隠し小窓。

そして追手門の上部には「石落とし」を言われる、石を落として敵の侵入を防ぐための仕掛けが。

まずは入り口から敵の侵入を必ず防ぐ!という強いガードをガイドさんのお話で知ることができた。

追手門を抜けて奥へ進むと、大きな木を発見。

こちらの木は「カヤの木」で、樹齢がなんと約600年!高知城より歴史が古い、とても貴重な木だという。

カヤの木は非常に高価な木で、碁盤や将棋盤を作る際に用いられる。

この樹齢600年の巨大なカヤの木は、現在では時価1億円相当の価値があるそうだ。

敵から城を攻められ籠城戦になった時は、カヤの木の実が一役買ったという逸話が残っている。

高知城の歴史を見守ってきた大切な木、これからも元気に育って欲しい。

数々の仕掛けで敵を翻弄する高知城にはさらなる壮大な仕掛けが!

さらに奥へ進むと「鉄門跡」と言われる場所へ。

ここにはかつて門が存在しており、門の扉には鉄の板が打ち付けられていたため「鉄門」として敵の侵入を防いだ。

火の付いた矢や銃弾も通さない頑丈な作りをしていたという。

追手門に続き2つ目の門となる鉄門は、最後の砦として城を守る重要な働きをしていたようだ。

鉄門を抜け、階段を登るとそこには詰門(つめもん)と言われる第三の門が。

実はこの詰門は、敵を騙す壮大な仕掛けが施されている。

詰門のすぐ左手には天守が見えるため、詰門を抜ければすぐに天守まで行けそうに見えるのだが…

詰門を抜けるとその先には庭があり、天守へ続く道はない。

まるで一瞬にしてワープしたかのような感覚に陥る仕掛けが施されているのだ。

詰門を抜けず、別の道から敵が攻めようとしても城壁には銃眼が!

さらには追手門と同じように石落としまで…

そして、石垣を登ってくることも考慮して「忍び返し」というトゲまで仕掛けられている。非の打ち所が無いとはこのことだ!

高知城へ攻め入る気持ちで侵入した三山さんと川辺アナであったが、観光ガイド・森澤さんの話を聞き、戦意喪失した2人。

敵から身を守るための考え尽くされた秘策に驚かされるばかりであった。

今回のさんさん歩はここまで!来週は<後編>をお届け、次回の記事をお楽しみに。

高知城
住所:高知県高知市丸ノ内1丁目2-1(高知城管理事務所) 
電話;088-824-5701

NPO法人土佐観光ガイドボランティア協会
住所:高知県高知市上町2-6-33(龍馬の生まれたまち記念館内)
電話:088-820-1165

情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや

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