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人前だとうまく話せない人へ。世界中で講演した著者が教える「緊張しない」ための極意

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人前だとうまく話せない人へ。世界中で講演した著者が教える「緊張しない」ための極意



世界16か国で合計約2,000回講演した環境活動家の谷口たかひささんは、毎日無数に繰り返す判断を、どちらを選べば自分のことを好きでいられるかで決めているそう。それは、人生でもっとも大切なのは「自分を好きでいる」 ことだという信念があるから。書籍『自分に嫌われない生き方』(KADOKAWA)は、谷口さんが世界を訪問して分かった「豊かに生きる人々の価値観」をまとめたもの。「成功」ではなく「幸せ」をつかむために必要な「自分に嫌われないこと」について、本のなかのいくつかのエピソードをもとに考えてみませんか?


※本記事は谷口たかひさ著の書籍「自分に嫌われない生き方」から一部抜粋・編集しました。


TEDや国連総会、国会の講演でもドヤ顔で話していると、こんなことをよく聞かれるようになりました。


「緊張しないんですか?」


実は僕、緊張を全くしないんです。


(ドヤ顔は、生まれてきた瞬間からドヤ顔だったとお母さんが言っていました)


なぜ緊張しないかというと、鋼のメンタルがあるからとか、場数を踏んでいるからとか、そういったことが理由ではありません(メンタルはむしろ弱い)。


人からよく思われることを諦めているから、緊張しないんです。


「緊張」というのは、「人からよく思われたい」からするのだと思います。①「こう思われたい」、②「だけど実際にはこう思われたらどうしよう」、この①と②の差が、緊張です。当然、「よく思われたい」の執着が強ければ強いほど、緊張も大きくなるわけです。逆に言えば、そもそもその執着さえ捨ててしまえば、緊張する理由がないと思います。


僕は、「準備が8割」だと思っていて、やれるだけのことはやりますし、本番でもベストを尽くします。


その上で、人は思いたいように思うし、それは自分にはコントロールできないと思っています。なぜそう思うかというと、僕がそうだからです。


目の前の人が、その人自身のことをどう説明しようが、何を話そうが、僕がその人をどう思うかは、僕の自由だと思います。


当然、他の人も同じで、その人が僕のことをどう思うかは、その人の自由だと思います。僕には僕の「自由と権利」があるように、他の人にもその人の「自由と権利」がある。


僕も感情のある人間なので、あくまでも結果として、人からよく思われたり、褒められたりすると嬉しいのも事実です。だけどそれはあくまでも結果であって、そうじゃないとイヤだとか、そのために自分を偽ったりするつもりはないです。


そしてこれは、人間関係でも大切なことだと思います。


不思議なことに、「よく思われたい」という執着を捨てて自然体でいると、人見知りもしないし、結果として人から好かれたりします。


もちろん万人に好かれるわけではないですが、ハッキリしている分、本当に一緒にいるべき人と一緒にいられて、そうでない人とは離れられます。


執着心を断捨離しましょう。


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