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部活動の地域展開 2026年度中に完全移行へ

赤穂民報

赤穂市教育委員会が公表した学校部活動の地域移行スケジュール

 中学校部活動の地域展開に向け、赤穂市教育委員会は2026年度の年度途中で学校部活動を終了し、地域の受入団体へ完全移行する方針を決定した。

 同年度に移行する方針を表明している神戸市や三田市など5市町と並び、兵庫県内で最も早い完全移行になる見通しという。

 市教委はこれまで、地域展開の時期について、休日の部活動を26年度に移行し、平日の部活動は34年度までに完全移行するスケジュールを示していた。しかし、「平日と休日で指導者が替わると、生徒や保護者に混乱が生じるのでは」「部活動と受入団体に生徒が分散すると、互いに十分な選手数を確保できなくなる」などといった懸念があることから、休日と同時に平日も移行する計画に変更した。

 新たに決定した方針では、現在の中学1年生が最終学年となる26年度に3年生が引退したタイミングで学校部活動を終了。その後は地域の受入団体が受け皿となる。そのため、現在の小学6年生と5年生の世代は途中で部活動から受入団体へ移行することになり、現在の小学4年生は入学時から受入団体で活動することになる。

 市教委によれば、今月末時点で陸上、水泳、コーラスなど19種目計30の地域クラブや少年団などが受入団体として登録(野球は申請手続き中)。3団体が登録したバレーボール、吹奏楽など受け皿が複数ある種目もある。「完全移行のスケジュールを早めることができたのは、想定を上回る数の登録があったおかげで、地域の関係者のみなさんに感謝している」と市教委。一方、市内中学校で今年度存在している部活動のうち、和太鼓、家庭科、科学、文化(芸術)の4種目については現時点で受入団体がなく、引き続き募集を呼び掛けていく。

 市教委は今回の方針決定を各学校を通じて保護者に配布。計画概要をまとめた資料を市ホームページで公開し、周知に努めている。「今後も地域移行に伴う不安の解消と軽減に向けて取り組むとともに生徒や保護者、関係者へわかりやすい説明を心掛けていきたい」としている。

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