キャスリーン・ケネディが2025年末にルーカスフィルム退任か、米報道
『スター・ウォーズ』ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディが、2025年末までに代表職を退任する意向であることがわかった。独立系メディアのが報じた後、など大手メディアも続いた。
ケネディは1979年の映画『1941』でスティーブン・スピルバーグの助手として映画製作に携わるようになり、1981年にはスピルバーグらと共に製作会社アンブリン・エンターテインメントを設立。その後、『E.T.』(1982)『ジュラシック・パーク』(1993)など伝説的な映画の製作を次々に手がけた。2012年からはルーカスフィルムの経営者を務めている。
ディズニー買収後のルーカスフィルムで、ケネディは社長として『スター・ウォーズ』新企画を次々に推進した。2015年の新始動作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は全世界20億ドル超、全映画史上5位の記録的ヒット。その後も3部作を完結させたほか、スピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 (2018)も公開。ではをはじめとする実写ドラマシリーズで人気を博し、新たな世代のファンを獲得しながらユニバースを拡大した。
一方、ケネディの采配は『スター・ウォーズ』ファンの間で絶えず議論の的となった。とりわけ、新作がシリーズの精神に適しているかどうかについてはしばしば賛否が分かれた。続3部作では明確な全体構成を定めないまま各作品の監督に委ねたため、ストーリーに一貫性がないとの批判もあった。また、『ローグ・ワン』や『ハン・ソロ』では製作途中に大規模な再撮影が行われ、製作の混乱が表面化した。加えて、発表されたものの実現しなかった企画も多く、スタジオの計画性を疑問視する声もあった。
『スター・ウォーズ』は2026年以降に『マンダロリアン&グローグー』など新作映画を複数控えている。2025年末までの退任となれば、ケネディはこれらを見届けないままルーカスフィルムを去ることになる。ケネディ退任によって企画の見直しが行われるかどうかは未知数だ。
Puckによれば、もともとケネディは昨年の退社を予定していたが、1年の延長に至っていた。フィルムメーカーの夫であるフランク・マーシャルとのマリブの邸宅や美術品を手放し、今後はフランクともっと仕事をしたいと周囲に話しているという。
なお2025年4月には、日本で「スター・ウォーズ セレブレーション」が開催される。ここで『スター・ウォーズ』に関する公式な発表がいくつかなされると見られるが、ケネディの進退に関する情報が飛び出すかにも注目だ。
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