「技術の高い静岡のサッカーを表現したい」SBSカップに臨む静岡ユースの内藤監督が意気込み!
8月22〜25日にSBSカップ国際ユースサッカーが静岡県内で開催されます。大会にはアルゼンチン、韓国、日本のU-18代表と、静岡ユースの4チームが出場し、熱戦を繰り広げます。
大会の見どころや注目選手について、静岡ユース(静岡県選抜)の監督を務める内藤康貴さん(浜名高教諭)に、SBSアナウンサー青木隆太が話を聞きました。
「面白いサッカーできると思う」
青木:SBSカップは1977年に静岡放送開局25周年を記念してスタートしました。今年で48回目を迎える日本で最も歴史のあるユース年代の国際大会です。
内藤監督が静岡ユースを指揮するのは初めてですよね?
内藤:初めてです。歴代の静岡ユースの選手たちはその後、日本を代表して世界で活躍していった先輩たちばかりなので、本当に身の引き締まる思いです。
青木:内藤監督はどういった経歴なんですか。
内藤:浜松西高校でサッカーをして、関東の大学でサッカーをして、その後教員になって地元に戻ってきました。
青木:浜名高校の監督をされて何年目ですか。
内藤:浜名高校で11年になります。
青木:静岡県の代表チームとして、どのくらい一緒に練習してきたのですか。
内藤:7月の中旬に一度メンバー選考会を行いまして、先日初めてそろって練習したので、練習自体はあまりやっていませんね。
青木:静岡ユース、今年はどんなチームになりそうですか。
内藤:素直な選手ばかりで技術が高い選手も多いので、静岡らしい面白いサッカーができるかなと思っています。
守備陣は磐田ユースの渥美慶大選手に注目
青木:注目選手は数多くいるんですが、守備陣から教えてください。
内藤:まずはジュビロ磐田U-18の渥美慶大選手。人間的にも非常に魅力的なものを持っていて、信頼のおける選手ですね。
青木:渥美選手はジュビロでキャプテンを務めている選手ですね。複数のポジションができて、そのあたりも良さそうですね。中盤の選手はいかがですか。
内藤:そうですね。やはりジュビロ磐田U-18の川合徳孟選手ですね。彼は地元の浜松市出身で、技術もあって、戦術眼に長けていて、見ている方をワクワクさせてくれる選手です。静岡らしさを体現できる選手かなと思います。
青木:川合選手はトップ下、もしくはボランチの選手ですが、ボランチといえば清水エスパルスユースの矢田龍之介選手も素晴らしい選手ですよね。
内藤:彼も技術があって、ゲームメークもできますので、川合選手と矢田選手2人で今年の静岡を象徴するようなサッカーができるんじゃないかなと本当に期待してますね
青木:あとは左サイドの小竹知恩選手(清水エスパルスユース)。年代別の日本代表経験のある選手ですね。
内藤:スピードもあって、誰が見ても「おっ」と思うようなプレーをしてくれるので非常に楽しみですね。
青木:フォワードの登録は3人でした。注目はどの選手ですか。
内藤:3人ともぜひ見てもらいたい選手ですけれども、ジュビロ磐田U-18の山本将太選手は代表別の日本代表も経験してますし、スピードがあるので躍動感があって、得点も期待できる選手かなと思います。
静岡学園トリオにも期待
青木:ユース組ではない選手はいかがですか?
内藤:静岡学園からは3人入ってもらいました。特にアタッカーの加藤佑基選手は、やはり静岡学園らしいプレーをしてくれるので期待しています。
青木:今回は前線に高さのある選手が少ない印象を受けます。どんな形での得点を狙っていきたいですか。
内藤:やはり中盤でボールを出せる選手がいるので、しっかりとボールをつないで、自分たちで主導権を握りながら、相手の急所を突くような。そういった動き出しなどでチャンスを作っていきたいなと思っています。
青木:内藤監督ご自身は静岡サッカーのここまでの進化、もしくは変化みたいなものをどういうふうに感じてらっしゃいますか。
内藤:静岡出身の日本代表選手が昔に比べて減っているということはよく言われますが、静岡のサッカーは日本のサッカーを今までリードしてきました。
今はやはりパワーもあって、縦に速いようなサッカーが主流ではあると思うんですが、その中でも静岡のサッカーには技術が入ってくる。サッカーの面白さを表現しながら日本のサッカーを牽引してきたと思っています。そこに関しては今も続いていると思うので、そういったところを出せればいいかなと考えています。
青木:静岡ユースのメンバーには高校2年生が3人入っています。中でも清水エスパルスユースの土居佑至選手、ジュビロ磐田U-18の小沢有悟選手(ジュビロ磐田U-18)はつい最近までU-17の代表活動に参加していましたね。
内藤:年齢はピッチに立てば関係ないんですが、彼らはつい最近も日の丸つけて広島国際ユース大会で戦ってきましたからね。3年生に負けない驚くようなプレーもしてくれますので、そこも期待してますね。
「将来スターになる選手がいる」
青木:初戦はアルゼンチン。どんなところが楽しみですか。
内藤:アルゼンチンはワールドカップでも優勝してますし、今回の来日メンバーからもこれから世界に羽ばたいていく選手が出てくると思います。静岡がどこまでやれるか、非常に楽しみにしています。
青木:監督や選手にとってSBSカップはどんな大会ですか。
内藤:歴史もあって、注目度も非常に高い大会です。選手にとってはアピールする絶好の機会であると思うので、魅力的なサッカーをやって、静岡のサッカーを多くの人に見てもらって、「やはりサッカーといえば静岡」と言ってもらえるような大会にしたいですね。
青木:SBSテレビでは22日午後3時55分キックオフの静岡ユースとU-18アルゼンチンの試合を実況生中継でお届けします。解説は藤田俊哉さんです。SBSテレビの公式YouTubeチャンネルでは全試合、無料ライブ配信があります。
最後に内藤監督からリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
内藤:ユース年代のレベルの高いチームが集まった非常に面白い大会になると思います。将来の日本を代表する選手やメッシ選手のように世界的スターになる可能性を秘めた選手がいると思います。ぜひ会場に来て生のプレーを見ていただきたいと思います。静岡ユースも応援してもらえるように一緒に頑張ります。
※2024年8月21日にSBSラジオ IPPOで放送したものを編集しています。