吉田町東峯八幡大神 四半世紀ぶりの「湯立神楽」 地域から要望受け、復活
東峯八幡大神(戸塚区吉田町1263)で4月16日、約25年ぶりに「湯立神楽」が行われた。
湯立神楽とは、釜で煮えたぎらせた湯を使って神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣を願うもの。現在、藤沢市の指定重要無形民俗文化財となっている。
同社の椎木葉子宮司によると、氏子や地域住民から湯立神楽を復活させたいとの要望があり、今回の実施に至ったという。湯を沸かす釜は地域住民から奉納され、当日は藤沢湯立神楽保存会の協力で執り行われた。
参列者は、熱湯に浸した笹の葉からしぶきを浴びて災難病魔を払いのける「湯座(ゆぐら)」や、弓を放って悪霊を退散させる「射祓(いはらい)」など、9つの神楽を順に見守った。
椎木宮司は「毎年4月16日に行います。来年はより多くの人に訪れてもらえれば」と話した。