京都在住のパン好きライターが行ってよかった「上京区内のパン屋さん」13選
日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。
これまで200店舗近いパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんを紹介します。
さて、今回ご紹介するのは、京都市上京区内の絶品パン屋さんをなんと13店舗ご紹介。アクセス方法やおすすめメニューまで、初めて訪れる方にも役立つ情報をお届けします。
1:100年のおいしさが詰まった老舗パン屋「大正製パン所」
市バス46系統・千本今出川バス停下車すぐのところにある『大正製パン所』。お店の名前の通りこちらは、大正8年(1919年)創業、100年以上続く老舗のパン屋さんです。
店内に足を踏み入れると、昔懐かしい雰囲気が漂ってきます。古き良き時代の面影が残る店内は、まるでタイムカプセルのよう。その中でパンを選ぶのも、また一つの楽しみですね。
パンの種類は本当に豊富で、目移りするほどです。手書きのPOPがアットホームな雰囲気を醸し出し、パンの魅力や特徴が書かれているため、選ぶ際には心強い味方となります。並んでいるパンはどれも手頃な価格なのもうれしいですね。
『竹輪パン』(250円)は、ふんわりとしたパンで竹輪を包みこんだ一品で、穴の中にはツナも詰められている大変人気のあるパンです。
一口ごとにツナの風味が広がり食欲をそそります。さらに、紅しょうがや青のりの風味も相まって、絶妙な味わいが楽しめます。このパンはおかず感覚で食べられるため、ランチにもピッタリですよ。
【店舗詳細】
大正製パン所
住所:京都府京都市上京区今出川通千本東入る般舟院前町136
営業時間:8:30〜18:00
定休日:日曜日・月曜日・祝日
2:バラエティ豊かなパンで農家を応援!「hinami」
京阪電車・神宮丸太町駅から徒歩約5分、河原町丸太町を少し下がった、河原町通沿いにあるお店『hinami(ヒナミ)』。
淡路島の農家を親戚にもつオーナーが、農業の大変さを知っているからこそ、農家を助けたいという熱い想いで、惣菜パンに使用されている野菜は、すべて淡路島の農家から直接仕入れられています。
大きなガラスから差し込む自然光が店内を照らし、爽やかで明るい雰囲気を醸し出し、並んでいるパンもおいしそうに見えます。
『hinamiバーガー』(420円)は、淡路島産の玉ねぎを贅沢に使用したハンバーガーです。
玉ねぎは驚くほど甘く、辛味は一切感じられません。ハンバーガーのパティは肉々しくジューシーで、噛むたびに旨味が口いっぱいに広がります。ふんわりしっとりとしたバンズと具材とのバランスは絶妙で、一口ごとに調和のとれたおいしさが楽しめます。
【店舗詳細】
hinami
住所:京都府京都市上京区伊勢屋町393-2
営業時間:8:00〜18:00(売り切れ次第終了)
定休日:水曜日
3:路地奥に隠れた名店「ぱんだよりノドカ」
丸太町堀川を西に入った一筋目、猪熊通を南に歩いていると小さな看板を発見します。見落としてしまいそうなほど小さなこの看板は、猪熊通を北向きに歩いているときには壁が邪魔で見えません。必ず北から南へ注意深く歩いてください。
お店がある雰囲気には見えませんが、勇気を出して路地を奥まで進んでください。お目当てのベーカリー『ぱんだよりノドカ』が右手に見つかります。
一人か二人でいっぱいになってしまうような、こぢんまりとした店内。そんな広くはないお店ですが、ご主人と奥様こだわりのパンが40種類以上も並んでいます。
『天然酵母 豆カレーナン』(281円)は、自家製豆カレーを包んで薄く伸ばしたナン風パンで、ひよこ豆、生姜、玉ねぎ、有機トマトソースと京丹波町『いづつ屋』さんの無添加ベーコンが入っています。
こちらのお店では、京都市内にあるパンのセレクトショップでもパンを販売されていますが、豆カレーは奥様手作りのため豆カレーナンが購入できるのはこちらのお店のみ。モッチリとしたパンにスパイシーなカレーがとても良くマッチしています。
【店舗詳細】
ぱんだよりノドカ
住所:京都府京都市上京区猪熊通丸太町下る中之町519-31
営業時間:【水・木・金】10:00〜13:00/15:00〜18:00【土曜日】10:00〜16:00
定休日:日曜日・月曜日
※火曜日は予約販売のみ
4:“赤メック”の愛称で親しまれる「ル・プチメック 今出川店」
今出川通沿いにある『ル・プチメック 今出川店』。地下鉄をご利用の場合は今出川通を西へまっすぐ15分ほどのところにあります。『ル・プチメック』は京都市内に何店舗かあり、他にも黒い壁のお店もあることから、こちらの赤い壁のお店は“赤メック”と呼ばれ、親しまれています。
ハード系のパンを中心にバリエーション豊富なパンが並んでいます。どのパンも個性的でおいしそうなものばかりです。
店内には居心地の良いイートインスペースが設けられており、焼きたての香り豊かなパンをすぐに楽しむことができます。朝8時から営業しているため、朝食をゆっくり楽しみたい方にも最適なお店ですよ。
『クランベリーショコラ』(300円)は、ライ麦入りの生地にクランベリーとクーベルチュールチョコレートを混ぜ込んだパン。モッチリとした生地に、甘いチョコレートと酸味の強いクランベリーの愛称は抜群です。
【店舗詳細】
ル・プチメック 今出川店
住所:京都府京都市上京区元北小路町159
電話:075-432-1444
営業時間:8:00~18:00
定休日:なし
5:大人も子どもも笑顔になる「おうちぱん」
京都市バス・堀川下長者町バス停から、南へ徒歩1分ほど下がったところにある『おうちぱん』。
木製のカウンターに、温かみある色合いの床と清潔感のある白い壁紙が、可愛らしい雰囲気を引き立てています。棚の上には豊富な種類のパンが美しく並んでいて、一つひとつが丁寧に袋詰めされています。
『5種のやさいキーマカレー』(230円)は、かぼちゃ・にんじん・玉ねぎ・ピーマンにミンチを加え、野菜の水分だけでコトコト煮込んだ自家製キーマカレーとチーズがぜいたくに詰まったパンです。
キーマカレーのスパイシーな味わいと、チーズのコク深さが絶妙にマッチします。ランチにもピッタリですよ。
【店舗詳細】
おうちぱん
住所:京都府京都市上京区奈良物町477
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜日・第2第4月曜日
6:一組しか入れない小さな行列店「Bakery uki」
京阪電鉄・神宮丸太町駅から丸太町通を西へ徒歩約3分、丸太町通の北側にある『Bakery uki(ベーカリーウキ)』。古民家をリノベーションした小さなお店で、目立つ看板もなくひっそりと佇んでいます。
それにもかかわらず、評判を聞きつけた人々で常に行列ができる、地元でも大人気のパン屋さんです。
小さなお店なので店内には一組ずつしか入ることができません。しかし、パンの種類は非常に豊富で、背の高い棚にはぎっしりとパンが並んでいます。棚を眺めているだけでワクワクするような、魅力的でオリジナリティ溢れるパンが揃っています。
『アーモンドとチーズのおつまみパン』(300円)は、チーズとアーモンドがたっぷり使われた一品。
チーズの塩気とアーモンドの香ばしさに加え、ブラックペッパーのピリッとした辛さがアクセントになっています! その名の通り、おつまみとしても楽しめ、ビールやワインとの相性も抜群ですよ。
【店舗詳細】
Bakery uki
住所:京都府京都市上京区俵屋町455-6
電話:075-746-2273
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日、月曜日
7:京都のパン屋のパンセレクトショップ「Regaluce」
市バス・千本丸太町バス停から、千本通を徒歩で北に2分ほど上がった場所にある『Regaluce(レガルーチェ)』。こちらのお店は、一見するとごく普通の街のパン屋さんに見えますが、実は京都のいろいろなパン屋さんからおいしいパンをセレクトして販売しているお店なんです。
清潔感あふれる店内にはたくさんの種類のパンが並んでいます。いろいろなパン屋さんのパンが少しずつ並んでいるので、このお店を訪れるだけでパン巡りが楽しめます。それぞれの商品POPには、提供しているパン屋さんの名前がしっかりと記載されているので、選ぶ際の参考になります。
日によって取り扱われるパン屋さんが異なるため、詳しい情報や入荷スケジュールについては、ぜひお店で確認してみてください。
取材日にあった『野菜のピリ辛タルティーヌ』(290円)は、桂にある『パンメゾン・イワサ』さんのパン。まずタルティーヌの美しい彩りが目を引きます。新鮮な野菜がたっぷりとトッピングされていて、とても食欲をそそります。
パンは意外としっとりと柔らかく、野菜たっぷりのジューシーさとピリッとした辛さがクセになります。ワインのお供にぴったりです。
【店舗詳細】
Regaluce(レガルーチェ)
住所:京都府京都市上京区稲葉町467
電話番号:075-802-0150
営業時間:10:30~18:00
定休日:日曜日
8:ベーグルを求めて開店前から大行列!「Bagel & Scone designK」
市バス・千本丸太町の停留所から東へ徒歩約1分、丸太町通沿いにある『Bagel & Scone designK(ベーグル&スコーン デザインケイ)』。毎週土曜日と隔週水曜日のみ営業しているお店で、いつも開店前から大行列ができています。
普通のパン屋さんよりも少し遅めの12時にオープンします。並んでいる間はほとんど日陰がないので、日焼け対策を忘れずにしてくださいね。
ナチュラルな雰囲気が漂うおしゃれな店内は、一度に入店できるのは5名までという限られたスペース。しかし、その分落ち着いた環境でゆっくりと種類豊富な中からベーグルやスコーンを選ぶことができます。
『加藤みそ』は、レーズン酵母とみそを組み合わせたベーグル。レーズン酵母で作られたベーグルならではのしっとりとした食感が特徴的で、噛むたびに口の中に広がるほのかな甘さ、みその独特な塩気と風味が甘さを引き立て、食べるごとに豊かな味わいが広がります。
無塩バターや、アボカドとオリーブオイルでベーグルサンドにするのもおすすめですよ。
【店舗詳細】
Bagel & Scone designK(ベーグル&スコーン デザインケイ)
住所:京都府京都市上京区中務町491
営業時間:12:00~18:00
営業日:毎週土曜日、隔週水曜日
9:本場NYスタイルのベーグル専門店「RABBIT BAGELS 丸太町」
京阪電鉄『神宮丸太町駅』から徒歩約5分、河原町丸太町を少し上がったところにある『RABBIT BAGELS 丸太町』。京都市内に『RABBIT BAGELS』は4店舗ありますが、こちらの丸太町にあるお店が1号店です。
どことなく海外のような雰囲気を感じる店内。木製のケースには、さまざまな種類のベーグルが並んでいます。2階はカフェスペースになっているので、ドリンクと一緒にモーニングやランチとしても利用可能。販売されているのは本場ニューヨークスタイルの大きめサイズのベーグルです。
『オリーブ』(270円)は、生地にブラックオリーブとグリーンオリーブが練り込まれていて、オリーブ好きにはたまらないベーグルです。オレガノとチーズの風味も効いていて、オリーブの風味とチーズのコクが口いっぱいに広がります。
【店舗詳細】
RABBIT BAGELS 丸太町
住所:京都府京都市上京区桝屋町369
営業時間:10:00~17:00(L.O. 16:30 ※イートインの場合)
定休日:無休
10:パン屋さんに生まれ変わった人気のケーキ屋「point pour point」
地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩約5分。御所西エリアに位置し、『第二赤十字病院』のすぐ隣、椹木通新町の角にある『point pour point(ポワン・プール・ポワン)』。こちらのお店は息子さんがパン職人ということもあり、2024年7月に、ケーキ屋さんからパン屋さんへリブランドしました。
クラシック調のオシャレなローチェストの上には、ハード系のパンを中心に、種類豊富なパンが並んでいます。お店の雰囲気にもぴったりですね。また、店内のショーケースではケーキも販売されています。
『カシュカシュ』(216円)は、クロワッサンを細長い棒状にしたようなパンです。カリッとサクッとした食感が楽しめて、シュガーたっぷりの甘さが特徴です。子どものおやつにもぴったりで、ついつい手が伸びてしまう一品です。
【店舗詳細】
point pour point(ポワン・プール・ポワン)
住所:京都府京都市上京区椹木町新町東入春帯町345
電話番号:075ー222ー1835
営業時間:10:00~18:30
定休日:月曜日・日曜日・不定休
11:地元でお手頃価格でおいしいと評判「パンドブルー 堀川今出川店」
市バス・堀川今出川停留所から徒歩約3分、地下鉄の場合は今出川駅から今出川通をまっすぐ西へ歩いて約10分の場所にある『パンドブルー 堀川今出川店』。フランスの街角に佇むブーランジェリーを彷彿とさせる、洗練された雰囲気が漂うオシャレなお店です。
明るく清潔感あふれる店内には、こぢんまりとしながらも、多彩な種類のパンが並んでいます。「子どもの頃の駄菓子を買いに行く時のようなわくわくした気持ちで、パンを選んでもらいたい」との想いから、お手頃価格のパンが多いこともあり、地元の方々に愛され、いつも多くのお客さんで賑わっています。
『マイルドカレーパン』(165円)は、同店で一番人気のある定番商品。表面はほんのりカリッとして、中はしっとりとした揚げパンの中に、辛さ控えめでどこか懐かしさを感じさせるカレーがたっぷりと詰まっています。温かく、豊かな風味のカレーが、食べるたびに心もお腹も満たしてくれます。
【店舗詳細】
パンドブルー 堀川今出川本店
住所:京都府京都市上京区西船橋町322
電話番号:075-417-1007
営業時間:8:00~17:00
定休日:木曜日
12:フランス仕込みの技が光るパン屋「eze bleu」
京阪電車・出町柳駅から今出川通を西へ徒歩約7分、『同志社女子大学』や『京都御苑』からもほど近い場所にあるパン屋さん『eze bleu(エズ ブルー)』。フランスでパン作りに目覚められたというご主人が、なんと現地からオーブンを取り寄せて始められたお店なんだそうです。
同店は早朝7時からオープンしているので、通勤や通学の途中に気軽に立ち寄っておいしい朝食のパンが購入できます。
店内にはハード系を中心に、甘い菓子パンからボリュームたっぷりの惣菜パンまで、幅広いジャンルのパンがぎっしりと並んでいます。お昼頃が特にパンの種類が充実している時間帯なんだそうですが、京都でも人気のあるお店なので、午後になると人気商品は早々に売り切れてしまうことも少なくありません。
さらに、こちらのお店の魅力は、ジャンルの豊富さだけではなく、ボリューム満点のおいしいパンをリーズナブルな価格で楽しめる点。そのコストパフォーマンスの高さも人気の一つで、学生から家族連れまで幅広い層に支持されています。
『コルネ クリーム』(237円)は、サクサクとした食感の生地に、濃厚でなめらかなカスタードクリームがたっぷり詰まったコルネです。軽やかな食感の生地とクリームのバランスが絶妙で、一度食べるとやみつきになります。
冷やすとデザートとしても味わえるので、おやつにもぴったりです。ほどよい甘さで、ついつい手が伸びてしまう定番の人気商品です。
【店舗詳細】
eze bleu(エズ ブルー)
住所:京都府京都市上京区今出川通寺町西入大原口町212
電話番号:075-231-7077
営業時間:7:00~19:00
定休日:火曜日・第3月曜日 ※変動あり
13:リーズナブルでおやつにもピッタリ「Bonappetit」
京阪電車・出町柳駅から徒歩約5分、河原町今出川を上がったところにある『Bonappetit(ボナペティ) 出町店』。近くには豆大福が人気の『出町ふたば』もあり、人通りのとても多い場所です。
店名の『Bonappetit』はフランス語で「どうぞ召し上がれ」という意味で、訪れるお客さんにおいしいパンを楽しんでほしいという気持ちが込められています。
お店に入ると焼きたての香ばしい香りが広がり、棚やテーブルには、種類豊富なパンがきれいに並んでいます。こちらの画像に写っているパンはすべて140円という手頃な価格で提供。他の棚のパンもほとんどが140円で、一部200円前後のパンもありますが、どれもリーズナブルなパンばかりです。
『カプリ風カルツォーネ』(140円)は、ふんわりとした柔らかい生地の中に、フレッシュトマトとベーコン、そしてとろけるモッツァレラチーズが入ったぜいたくなパンです。
見た目はシンプルですが、一口かじると中からジューシーなトマトの酸味とベーコンの旨味があふれ出し、モッツァレラチーズがまろやかに包み込んでくれます。小さな子どもから大人まで、家族みんなで楽しめる味わいですよ。
【店舗詳細】
Bonappetit(ボナペティ) 出町店
住所:京都府京都市上京区青龍町243-1
電話番号:075-255-2750
営業時間:8:00~18:00
定休日:月曜日
取材・文/みやこ 編集/きょうとくらす編集部
【画像】みやこ
※この記事は2024年2月17日(土)に配信し、11月26日(火)に再編集しています。
※この記事は取材時点の情報です。記事内で紹介しているパンの販売が終了している場合があります。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。