ペット同伴避難の一助に 市と遊戯場組合が協定
災害時にペット同伴で避難できる体制を整えようと横須賀市は10月3日、横須賀・三浦遊技場組合(平川雄大組合長)と防災協定を締結した。加盟する郊外型の店舗が駐車場を開放し、自家用車での滞在を支援する。
災害時にペットと避難所で過ごす場合、市では他の避難者への配慮のためケージに入れ、生活空間を分ける必要がある。一方で、飼い主にとって離れ離れになることが精神的な負担になるケースもあり、同伴避難のあり方が課題だった。
協定には計12店舗が参加。うち郊外型の8店舗が駐車場を開放し、滞在時トイレや水も提供する。被災状況などにもよるが、最大1200台程度が収容可能という。
この日、田中茂副市長は「行政対応だけでは限界があり、民間事業者の協力は不可欠。大変ありがたい」と謝辞を述べた。平川組合長は「微力ながら災害への備えに協力したい」と話した。
協定では駅近くの10店舗が一時滞在施設として帰宅困難者を受け入れる内容も盛り込んでいる。