あの “山本” の新そばが出ていた!【家そば放浪記】第286束:西友で買った、山本かじの(山本食品)『秋だより 新そば 十割そば本舗 国産の二八蕎麦』518円(1人前259円)
またまた新そば。今しか食べられないから、発見次第確保に動く。
今回食べてみたのは、あの “十割の帝王” とも言うべき山本食品の新そば。その名も『秋だより 新そば 十割そば本舗 国産の二八蕎麦』である。
価格も税込518円(1人前259円)と本気度を試される高価格。これは試してみるしかないだろう!
山本食品の『国産の二八蕎麦』については、過去(第86回)にも報じており、感想的には「神社やお寺のまわりにあるお蕎麦屋さんのイメージがする」とのこと。わりと本格的な外(店)である。
それが新そばになったものなら……
果たしてどこに行ってしまうのか?
デカい鍋に湯を沸かし……
4分半ゆでて……って、泡泡!
冷水(氷水)で冷やし……
完成。
して、そのお味は──
これまたウマイな。文句なし。新米がウマイのは知っていたが、新そばも同じくらいウマイ。
そう、まさに新米の蕎麦バージョンだと思ってもらえたら、「同じブランドでも、どうおいしさが違うのか」が、なんとなくイメージできるのでは?
透き通るような味。麺腰もいいし、太さも形状も良い。そして感じるフレッシュな蕎麦感……。それでいて蕎麦湯も取れるとなったらマジ最強。
「家そば」か「外そば」かなら完全に外。──と、ここで、実食直後(1分以内)に書いたメモをコピペすると……
「ちょっといいところのおそばくらい」
と書いてあった。清書すると「ちょっと良い店のお蕎麦」ということになり、以前感じた「神社やお寺のまわりにあるお蕎麦屋」とさほど変わりはない気もするが、個人的には大違い。
なぜなら、以前に「良い」と感じた時の干し蕎麦経験値は86(回)なのに対し、今はもうちょうど200も戦闘力が増した286(回)にもなっている。
酸いも甘いも噛み分けてきた今、同じ「お蕎麦屋の蕎麦」と感じるのであれば、相当にレベルの高い外そばということになるのではないだろうか。
レベルが上がってしまった今、なかなかランキング変動がされないというジレンマも生じているが……。
ともあれ、この商品は絶対に「冷」で食べたい一品。「温」にしたら、良さが半減する気がする。
また、ランキング入れても良いくらいの商品だが、まさに “今しか買えない” のでやめておくことにする。
暑い暑い夏ではなく、少し涼しい秋こそが、本当の蕎麦の季節なのかも知れない。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24