猫の『ヒゲ』はキモチを示すバロメーター!5つのパターン別に見る愛猫の心理
1.上を向いている
猫のヒゲが上を向いているのは機嫌がよい時です。ヒゲが『10時10分』の方向を向いている場合は特にご機嫌だと言われ、飼い主に対して甘えたい気持ちが強くなっている時に見られます。
また、猫のテンションが高まっている時にもなるので、飼い主や他の猫に対して「遊んでほしい」「一緒に遊ぼう」とアピールしていることもあるでしょう。
ヒゲがあがるのと同時に口角もあがるので、微笑んでいるような顔に見えて可愛らしいですよ。
2.下を向いている
猫のヒゲが下に向くのは、穏やかでリラックスした気持ちの時です。眠かったり退屈な気持ちを抱いている時にも見られます。ヒゲは被毛よりも太く重みがあるので、力を入れず何も意識していない状態だと重力で下がるのです。
眠たそうな場合はそっとしておいてあげた方が良いですが、猫が退屈そうにしているのであれば遊びに誘うなどコミュニケーションを取ってみると喜んでもらえるかもしれません。
他には、飼い主から怒られてしょんぼりしている時にもヒゲが下を向いてしまいます。「ごめんなさい」と反省の気持ちを表しているのでしょう。
3.前を向いている
ヒゲがピンと前を向いているのは、外を飛ぶ鳥や虫、おもちゃなど、猫の視線の先に何か強く興味を引かれるものがある場合や遊んでいて興奮している時です。
猫のヒゲは自分と物との距離感や周りの空気の流れを感じ取って、物の形など様々な情報を掴むことができます。そのため、猫自身が興味を持ったものに向けて情報収集をしているのです。
猫が興味津々になっている時には、ヒゲの変化のほか、瞳孔が開いて黒目がちになり耳がピーンと立った状態になります。
4.後ろを向いている
猫の顔に沿ってヒゲがぴったりとくっついて後ろを向く様子は、驚きや恐怖を感じた場合に見られます。外で工事をしていたり、掃除機をかけていたりと大きな音がする時や、知らない人や動物に遭遇した時などにヒゲを後ろに向けて警戒しているのです。
ヒゲの根元には神経が通っていて、ちょっとした変化も逃さないセンサーとしての役割を果たしています。
愛猫のヒゲが顔に沿った状態になっていたら、周りの状況を感じ取りつつ防御の姿勢に入っているので、近づいたり構ったりせずそっとしておきましょう。
5.後ろを向いて斜め上に反る
ヒゲが後ろ向きで斜め上に反っている状態の時は怒りのサインです。猫が口を開けて「シャー」っと威嚇している時に多く見られ、怯えや恐怖の場合は瞳孔が開いて耳が伏せた状態に、攻撃的になっている場合は瞳孔が細くなって耳は外側に反る傾向があります。
怒っている猫にむやみに近づくと攻撃される可能性があるので、すぐ適度に距離を取って落ち着くまで様子を見ましょう。
まとめ
猫のことをよく観察していると、思ったよりもヒゲが色々な向きに変化するのが分かります。
表情から気持ちを読み取るのは難しいものですが、今回紹介した5つのパターンを元に愛猫が何を思っているのかを考察してみるとコミュニケーションの助けとなるでしょう。猫の感情の豊かさに驚く方もいるかもしれません。
抜けてしまったヒゲを大切に取っておく飼い主さんもいるかと思いますが、愛猫の気持ちをストレートに伝えてくれると思うとより愛おしくなりますね。