「排水口が劣化します」キッチンの排水口のNGお手入れとは?「良かれと思ってやってた」「すぐやめます」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。キッチンの排水口は、汚れだけでなく臭いが気になるスポット。キレイに保つには定期的なお手入れは欠かせませんが、やり方によっては排水口そのものが劣化する恐れがあるため注意が必要です。そこで今回は、キッチンの排水口のお手入れでやってはいけない「NG行為」をご紹介します。
NGその1.熱湯を流す
排水口に熱湯を流せば、臭いは改善されそうな気がしませんか?
しかし、これは間違ったお手入れ方法のひとつ。排水口の配管は熱に弱く、特に塩化ビニル素材の場合は熱湯が原因で劣化する恐れがあります。配管にヒビ割れや変形が生じれば、水漏れを引き起こす可能性も……。
お手入れとは異なりますが、パスタやカップ焼きそばの湯切りも注意が必要です。シンク・排水口にお湯を使う場合は、40~60℃のぬるま湯にとどめましょう。
NGその2.メラミンスポンジでこする
メラミンスポンジを使うと、黒ずみなどの頑固な汚れも一瞬で落ちます。洗剤を使わず簡単にお手入れできるため、手間なく掃除するにはもってこいの方法です。
しかし、メラミンスポンジは“研磨して汚れを落とす”アイテムです。汚れは簡単に落ちますが、素材を傷める可能性があることも忘れてはいけません。
樹脂・プラスチック素材でつくられていることが多い排水口のパーツは、メラミンスポンジのお手入れに不向き。表面に凹凸がつき、余計に汚れが溜まりやすくなってしまいます。
NGその3.洗剤をかけるだけで済ませる
排水口の頑固なぬめりやヘドロ汚れは、洗剤をかけて洗い流すだけでは落ちません。もちろん軽い汚れであれば、洗剤だけでキレイになる場合も。しかし、排水口をピカピカにするのなら、手やブラシでこする“物理的なお手入れ”が必要です。
洗剤をかける前に汚れを落とすと、洗剤の洗浄効果がより高まるメリットも。排水口のお手入れは、「こする→洗剤をかける→こする→流す」の手順で行うとよりキレイになります。
こまめなお手入れで排水口をピカピカに
排水口の汚れは、日々溜まっていくものです。こまめに正しく掃除をして、清潔な状態をキープしましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア