『昭和大事件連続上演「光への道は遠く」』の全作品が開幕 『獄窓の雪』『好男子の行方』『夜明け前』の舞台写真が公開
昭和に起きた実際の事件を元にした、高橋いさをの戯曲4作品を上演する企画公演『昭和大事件連続上演「光への道は遠く」』が全作品開幕した。この度、3作品の舞台写真が届いたので紹介する。
2023年11月2日（木）に『獄窓の雪─帝銀事件─』、11月3日（金祝）に『好男子の行方─三億円事件─』、11月4日（土）に『夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─』がすみだパークシアター倉にて、そして11月8日（水）に『あなたはわたしに死を与えた─トリカブト殺人事件─』が下北沢小劇場B1にて初日を迎え、現在上演中だ。
本作は、高橋いさをを中心とする演劇ユニットISAWO BOOKSTORE、舞台の企画・運営を手掛けるオフィスリコ、俳優の田島亮が主宰するActing Spaceが連携し、昭和に起きた実際の事件を元にした高橋いさをの戯曲4作品を同時期に2つの劇場で上演するという試みで発足された舞台。
『獄窓の雪─帝銀事件─』は、2020年12月、新宿サンモールスタジオにて、ISAWO BOOKSTORE vol.5として上演。1948年に起きた帝銀事件の目撃者である女子銀行員を主人公に、犯人とされた画家と周辺の人々の苦悩と葛藤を描いた作品。
『好男子の行方─三億円事件─』は、2018年12月、オメガ東京にて、ISAWO BOOKSTORE vol.1として上演。
1968年に起きた三億円事件の被害にあった銀行の支店長室を舞台に、事件の時に銀行の人々はいかにして事態に対応したのかを描いた作品。
『夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─』は、2019年12月、オメガ東京にて、ISAWO BOOKSTORE vol.4として上演。1963年に起きた「吉展ちゃん誘拐事件」を題材に、犯人とそのきょうだいたちの葛藤と苦悩を描いた作品。
『あなたはわたしに死を与えた─トリカブト殺人事件─』は、ISAWO BOOKSTORE vol.7として上演される新作。1986年に起きたトリカブト殺人事件を題材に、事件を追うライター、死んだ妻の解剖を担当した医師ら、犯人の周囲の人々の視点で描いた作品。
なお、上演時間は『獄窓の雪─帝銀事件─』と『あなたはわたしに死を与えた─トリカブト殺人事件─』が約110分、『好男子の行方─三億円事件─』と『夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─』が約100分となる。
『昭和大事件連続上演「光への道は遠く」』は、11月15日（水）までの上演。
