本格的な寿司を気軽に味わう 山口市「栄寿司」
7月に入り、ボーナスが支給された人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ボーナスを支給された方も、されなかった方も、本格的な寿司を、味わいに行ってはいかがでしょうか・・?
本格的な江戸前寿司を手軽に味わえる「栄寿司」
今回、ご紹介するのは、山口市湯田温泉街にある、道向かいのユウベルホテル松政に背を向けて、
日本交通(株)山口営業所のある通りを曲がって、少し歩いたところにある
昭和34年創業の、本格的な江戸前寿司を味わえる「栄寿司」(山口県山口市湯田温泉1丁目11-5 スエヒロビル1階)です。
店内は、寿司職人が握る姿を間近に感じられるカウンター席と、ゆっくり味わいたい方にもおすすめのテーブル席と座敷があります。
寿司職人の、田邉直輝さん。
大将の息子さんで、県内の鮮魚店で4年、福岡の寿司屋で2年修業したのち、栄寿司で職人として、寿司を握っています。
職人の技を感じる、本格的な江戸前寿司を手頃な値段で味わえるランチ
「本格的な江戸前寿司‥値段はいかほど‥」とお思いの方もいらっしゃるのではないかと思います。
コロナ禍に入る少し前から「本格的な寿司を手軽に味わってほしい」との思いで始めたというランチ。
先に種明かしをすると、ランチで提供されるメニュー″お昼のおまかせにぎり”は
寿司8~9貫と汁椀、天ぷらがついて2500円です。
江戸前寿司を手軽に味わえる!‟お昼のおまかせにぎり”から筆者セレクトで紹介
ここで、筆者が取材した6月下旬のランチで提供された、お寿司などを紹介します!
(魚種など、仕入れによって変わります)
数貫目にきた、”イカ”
包丁で切れ目が入れられた、美しい輝きをご覧ください。
県外出身で昨年、山口に引っ越してきた筆者。
出身地も海が近くにあり、魚も多く採れる環境にありますが・・
感動する寿司に出会ったことは正直、あまりなく、大人になっても「付き合い」で好きなものを食べる程度でした。
「そんな筆者でも、おまかせのコースを食べられるだろうか?」と思いましたが、
こちらの寿司は、一味違います。
市場で買い付けた新鮮な魚のうまさを引き出すため、
仕入れたものをその日のうちに出すものと、熟成させて出すものなど、ネタに合わせて、考えて握られています。
※直輝さんが丁寧に拭いてくださっているカウンターに筆者の顔が映ってしまい、モザイクをかけています
イカは新鮮なものをさばいて、寿司にしています。
イカは甘みを感じやすくするために、切れ目を入れているそうです。
寿司職人の直輝さんは、「お年寄りの方で歯が悪く食べづらい際は、細かく切って食べやすくしたり、
2~3才のお子様と一緒の場合は、お子様向けの寿司もお作りすることもできます。
お昼のおまかせ握りは、基本的に、ネタは職人に任せていただいていますが、
アレルギーがある方には、別の寿司を提供することもできるので、遠慮なくお話しいただけたら」と話していました。
職人技で食べやすくしてくださっていることもあり、ケンサキイカの旨味を感じられ、おいしかったです。
食べ終わる頃合いで、次の握りをすっと、提供してくださる
握りたての寿司を、味わえるのも、本格的な寿司屋ならではの楽しみ!と感動しながら、食べすすめていって出てきたのが・・
筆者も大好きな握りの1つである、”タイ”
回転寿司などに行って、好きなように頼む際は、大好きなタイから食べることが多い筆者。
そんな、大好きなタイで臭みを感じると、食欲が落ちてしまうので、その日の食欲を左右する重要な1貫。
今回は何より、数貫食べすすめた後の上、取材で緊張していたので食べきれるだろうかと心配していました。
新鮮なことは、白身や皮目の美しさから見ても、一目でわかるタイですが・・。
写真では伝えきれないのが、残念なのですが・・
白身ですが、単調ではなく、柑橘類の爽やかな味わいもあり、ペロッと食べられ、また次!といけるような1貫でした。
「本当に、おいしい」の一言に尽きます。
汁物は、タイのアラを使ったお吸い物。
こちらも、中間に出てくるのですが、アラのおいしい出汁に柑橘類の皮の爽やかさがプラスされることで温かくて、飲みやすく、暑さでバテてしまいがちなこの時期の体に染み渡るおいしさです。
アラには、身もしっかりとついていたので、お得感も味わえますよ。
今回、筆者が食べたのは、9貫の寿司と、お吸い物(タイのアラ汁)と天ぷらでした。
もう1貫と、天ぷらの写真は写真キャプションに掲載しています。
どれも、本当においしく、大満足のランチでした。
だからこそ、本当は、全部お見せしたかったのですが・・
「お店に来てからの楽しみに!」と直輝さんに言われたので、残る6貫はぜひ、お店に味わいに行ってくださいね。
夜しか味わえないメニューも!
ちなみに栄寿司は夜も、営業されています。
筆者の「栄寿司さんで夜も寿司を食べたい」という私的欲求に駆られ、
6月中旬(2024年6月中旬)の平日の夜に行ったところ、店内は常連のみなさんで賑わっていました。
前述の通り、急な訪問だったために、店内の様子は、あまり、撮影していないのですが、夜は、ネタをカウンターのショーケースに入れているので、その日のネタを見て、おすすめを聞いてから、味わうのもおすすめです。
大将の、田邉桂治さん。
夜は忙しくなるとのことで、大将の奥様で女将の寿枝さんと、息子で寿司職人の直輝さん、そして、アルバイトの方で店を切り盛りしています。
みなさんで1枚と、お願いすればよかったと後悔していますが・・・
大将の田邉さんも、寿枝さんも、直輝さんも、アルバイトの方も、注文に慣れていない筆者に優しくお声がけしてくださる、笑顔と気遣いが素敵な方々でした。
「夜しか食べられないおすすめも食べたいな‥何を食べよう‥」と何気なく、おすすめのボードを見ていたとき‥
たまたま、座ったカウンター席のお隣にいらした、20年以上も通っているという常連の方のもとにきた、〝鯛のあら煮”がこの上なく、美味しそうだったので、筆者も食べてみました。
鯛のあら煮 2200円
鯛のあら煮は、甘辛く優しい味わいで、ごはんが欲しくなるおいしさでした。
寿司を数貫食べたあとだったこともあり、1人で食べきれるか心配はありましたが、箸休めに豆腐やシイタケを食べたり、柑橘類の皮の酸味もいいアクセントになり、完食しました。
身を食べた後の骨を入れる器や取り皿もくださいますので、シェアして食べるのもいいかもしれません。
少し濃く、味付けしていることもあり、日本酒などと楽しむのもおすすめだそうです。
栄寿司では、昼も、夜も、お酒とともに寿司を味わうことができます。
県内だけでなく、県外の珍しい日本酒なども揃えているそうですよ。
夜しか味わえないおすすめメニューや、常連のお客様との温かな交流が楽しめる夜も、そして、手頃な値段で職人技が詰まった寿司を味わい尽くせる昼も、どちらも、おすすめなので、行ってみてはいかがでしょうか・・?
‟お昼のおまかせにぎり”は、数量限定のため、その日の昼分のネタがなくなり次第、終了です。
土曜日は特に、終了が早いそうなので、電話で確認していくのもおすすめですよ。