2月28日に建築文化の創造を考える「住まい・まちづくりセミナー」 原田さんと倉方さんが講演
地域に根差したまちづくりや建築文化の創造について考える「住まい・まちづくりセミナー」が、2月28日(金)午後1時半から3時半まで、山口県政資料館(山口市滝町1)で開かれる。主催は山口県建築住宅センター。
まず、山口県建築士会の原田正彦副会長が「山口県内近現代建築見て歩き」の演題で講演する。原田さんは、山口高、京大、同大大学院で学び、1979年に建築技師として山口県住宅課に入庁。早くからまちづくり活動に取り組んでおり、NPO法人まちのよそおいネットワーク理事長や山口近代建築研究会代表も務める。サンデー山口でも「やまぐち路上観察クラブ」の一員として、連載コーナー「やまぐちTOWNウォッチング」(1991年)や「やまぐちおもしろウォッチング」(1992~97年)で、山口市内外の風変わりな建物・風景・看板など約300カ所を紹介。このほど、県内の近代建築82件を紹介した書籍「やまぐち近代建築ノート」も出版した。
続いて、建築史家で大阪公立大学の倉方俊輔教授が「公開イベントがつなぐ建築と市民~独自性を育み、ファンを増やす建築の使い方」について講演する。普段見られない建築物を特別に公開するイベントと既存の文化財公開との違いなどを解き明かす。1971年生まれの倉方さんは、早大および同大学院を修了。これまでに、日本最大級の建築公開イベント「イケフェス大阪」「京都モダン建築祭」「東京建築祭」などに、立ち上げから関わってきた。2017年に日本建築学会賞、2018年に日本建築学会教育賞を受賞。「新美の巨人たち」「マツコの知らない世界」などメディア出演や著書も多数。
聴講は無料だが、事前申し込みが必要だ。希望者は、電話・メール・ファクスのいずれかで山口県建築士会(TEL083-922-5114、info@y-shikai.or.jp、FAX083-922-5122)へ氏名と連絡先を伝える。定員は100人。