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アマダイ狙いのタイラバ「アマラバ」で42cm頭に若狭グジ8匹【京都・スプリンター】

TSURINEWS

アマラバでキャッチ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

高級魚として有名なアマダイ。特に京都では若狭グジと称して重宝される。そのグジをアマラバで専門に狙う船がある。昨年は4回予約したのだがすべて中止で涙をのんだ。そんなアマラバに8月3日、西舞鶴からチャレンジした模様をお届けしよう。

タイラバでアマダイを狙う

午前6時過ぎに港に着くと既に準備を終えたアングラーもいる。私たちも早々に道具を下ろした。本日お世話になるのは伊佐津川河口から出船するスプリンター。タイラバをメインとしていて、この時期はアマラバ船だ。6時半、全員が集まり船長から近況の説明があった。

薄曇りの中ポイントへ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

前日は出ていないようだが、僚船は好調を維持しているという。コレっといった当たりパターンはないそうだが、敢えて言うならネクタイは細めで熟成アクアは白っぽいのが良かったとのことだ。

灼熱の舞鶴沖

同行のNさんが前を希望したので、ミヨシから2人並んで定刻に出船。朝イチは薄曇りで風もあるが、その後は無風快晴の37度予報。この日は、釣りの準備以上に熱中症対策に気を使った。

持ち込んだのは水やお茶4Lとスポーツドリンクなど。2Lは凍らせて常に冷たい飲み物とタオルでリフレッシュできる様にした。

アマラバの釣り方

出航からポイントまで1時間半ほどかかるので、その間にNさんからアマラバの説明をうける。今日はジグを持ち込んでいない。これまでジギングの合間にタイラバで狙ったことはあるが、アマラバ船で専門に狙うのは今回が初めて。

当日のセッティング(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

スロージギングやSLJ、タイラバロッドを持ち込んだが、Nさんによると私のタイラバロッドは柔らかすぎるらしい。鯛と違い、バイトが有ったら即フッキングが基本なので張りのあるロッドが良いそうだ。

重いシンカーとワーム

シンカーは200g以上が基本でフックにはワームが必須だという。ドテラ流しで狙うので重いシンカーで素早くボトムを取り、砂煙をだしてアマダイにアピールすることがキモらしい。ワームは、熟成アクアが鉄板で色違いを持ち込むように事前に指定されていた。

水深110mからスタート

経ヶ岬沖の115mからスタート。アマダイは、泥底に巣穴を作って縄張りを持つ魚。風や潮で船が流れてどんどんとポイントを叩いていくことが好調の条件らしい。

仕掛け

SLJロッドとPEライン1号リーダー4号リールのタックルにタングステン200gとオレンジとホワイトグローの細いネクタイをセット、フックには赤とゴールドのワームを2本付けた。

船中初ヒットはフグ

シンカーが着底すると既にラインに角度が付いており、前に払い出されてよい感じ。今は風があるがこの後、無風となる予報。早いうちに勝負を付けたい。ボトムタッチから一定スピードでまく。アマダイはボトム狙い。2m以内でバイトがあるので、リール5回転で再びボトムへ。たまに15mほど巻き上げて再びボトムタッチ。

炎天下のなか釣り(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

物騒な言葉飛び交う

直ぐにバイトがあるかと思ったが、ロッドが曲がったのはしばらくしてから。2人の常連さんのロッドがほぼ同時に曲がりドラグ音が響く。するとアングラーが「死ね死ね!」と発する。

物騒な発言だが、これは本命のアマダイであって欲しいと言う願掛けの言葉。アマダイは、最初と最後に暴れる。ボトムから10mも浮かせると全く抵抗しなくなる。まるで死んだかようになるので、死ねと願掛けするのだ。ヒットすると周りから「死んだ?」と聞かれることもしばしば。

ファーストヒットはいつまでもドヨーンドヨーンと抵抗したようで、フグや~と嘆きながら浮いてきたのは40cm超のマフグ。免許を持っていたら最高のお土産なんですけどね~。

32cm船中初アマダイをゲット

続いてヒットしたのはミヨシのNさん。これもいつまでも動きよると言っていたらアシストリーダーを噛み切られてバラシ。ネクタイもワームもバリバリに刈られていた。飢えたフグがいる海底に高価なタングステンを沈めるのは躊躇われるが、アマダイ狙いはタングステンが圧倒的に有利なのである。

アマダイ浮上(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

 どうすればフグを避けられるか分からないが、気持ち早めに巻いたところゴゴゴッとバイト。巻きながらスイープにロッドを立てるとジジッとドラグが滑って魚が乗った。1クリックドラグを締めて巻きアワセを入れて浮かせると大人しくなる。おっコイツは本命じゃないかと思っていたら、常連さんから「死んだな~アマダイやな~」と声を掛けられる。

残り30mでバタバタと暴れて本命確定。やがて32cmアマダイが浮上した。船中ファーストヒットは少し小型だが、贅沢は敵だ。

パワーイソメで42cm若狭グジ

スプリンターでは釣った魚は船長が絞めて血抜きしてクーラーに入れてくれる。すると船長からゴカイを食っていますと周知があった。以前にキス釣りをした際に買ったパワーイソメがタックルボックスにあったはずと探し出してフックにつけると即バイト。ゴツゴツガンガンとロッドが絞り込まれる。

42cmキャッチ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

アマダイなら良型だぞと浮かせると静かになって死んだ。残り30mでお約束のようにガンガンと暴れて楽しませてくれたのは42cmの若狭グジ。狙い通りパワーイソメ(ブルーベリー)にガッツリ食ってきた。

連続ヒットもバラシ

アマダイは縄張りを持っているくせにコロニーを作るようで船中バタバタと上がったので、直ぐに仕掛けを投入すると速攻でバイト。コイツも激しく抵抗したが静かになったので本命と思ったが、本当にフックオフしてしまった。回収して針先をチェックすると鈍っている。釣ったら針先のチェックは必須です。実は、後半にも良型と思われるアマダイをフックオフしてしまった……(涙)。

ポイント移動で35cm級追加

流されたので潮上に上る。1流目が思った以上に流れたので、常連さんは300gのシンカーに変更したようだが、連発した私は200gのままでフックを交換し、緑ネクタイに赤アクアとパワーイソメのセットでアプローチ。次のポイントは不思議と流れない。風はあるから潮と風の向きが違うのですね。こうなるとシンカーを重くしたアングラーにはバイトが出ません。仕掛けは船の真下にあります。

若狭グジ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

運も味方したのか、私の仕掛けは良い感じに払い出されます。この角度で来たなぁと思っているとゴゴゴッ。フッキングが決まって巻き上げると死んだ(笑)。3本目は35cmでした。やはりコロニーなんでしょう、何本か上がります。

午前中にアマダイ5匹

この日は、不思議をレンコダイが来ません。バイトがあれば本命のアマダイかマフグでしたが、風がやむとバイトも途絶えました。ちょうどこの頃から雲が切れ、太陽さんさんで灼熱……。熱中症警戒アラート発令です。

船長は船が流れないので、短いスパンでポイント移動。移動中は冷えた水とタオルでリフレッシュしながらポツポツとバイトを捉えました。サバ、レンコ、アマダイ、アマダイといった感じで午前中に5匹を仕留めました。船長から本当に初アマラバ船ですかと怪しまれるほどに好調……。

大型マトウダイ登場

昼からはベイトが小魚になったのかパワーイソメの効果は無くなったのですが、赤アクアにバイトが集中。情報を共有して全員安打達成。私も3匹追加して8アマなので、このままツ抜けを目指せと真剣に巻き巻きしているとヌボーと重くなる。

特大ゲスト登場(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

フッキングが決まったはずですが、重いだけ。ゴミでも掛けたかと回収すると時折りフワフワと抵抗します。アマダイのスレなのかと思いましたが、浮いてきたのは55cmの特大マトウダイ。まるで盾ですやん。

午後にも良型キャッチ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

最終釣果と今後の展望

最後までツ抜けを狙いましたが、ここにきてレンコダイが連発して8アマのままでストップフィッシング。常連さんはラスト流しで40cm超を連発していました。お見事。

釣果は、32~42cmのアマダイ8匹とレンコダイ4匹、特大マトウダイ、サバと初アマラバ船チャレンジとしては煌びやかなデビューとなり次回が怖いです。また、私以外の全員がフグアタックを受けたのですが、私はノーフグ。HGジギングリールが良かったのかも知れませんね。

当日の釣果(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

スプリンターは、秋マダイシーズンまではアマダイがメインだそうですよ。暑い暑いと言ってないで海に出かけましょう。追伸、同行のNさんは帰港後にイカメタルで再び出船。本当に好きですね~。

<田中こうじ/TSURINEWSライター>

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