読み聞かせ団体かなぶっく 図書館に絵本32冊寄贈 9年間の活動成果
神奈川区内で乳幼児を対象にした絵本の読み聞かせを行う「かなぶっく」は12月4日、神奈川図書館に絵本32冊を寄贈した。
区内各地で読み聞かせ活動を行うグループが集い2015年に活動を開始したかなぶっく。「0歳のおひざに抱っこのおはなし会」などを開催し、読み聞かせや赤ちゃんにおすすめの絵本の紹介などを行っている。
そうしたお話会などの開催時に、訪問先の厚意で謝礼金などをもらうこともあるという。そこで今回は、これまでの活動で集まった資金を活用し絵本の寄贈を実施。同団体から神奈川図書館への寄贈は初めてとなった。メンバーは、「地域からいただいたお金なので、地域に還元したいと絵本の寄贈を決めた」と思いを語る。
同図書館の司書に相談し、子どもに人気の絵本や傷んでしまい交換が望まれた本などを新たに19冊購入。そのほかこれまでの活動で展示などで利用した、保存状態が良好な13冊も追加して寄贈した。「文字が読めない子どもでも、絵や読み聞かせの声などで楽しんでくれる。ぜひ多くの親子に楽しんでもらいたい」とメンバーは口を揃える。
嶋崎孝浩館長は寄贈への謝辞を述べながら、感謝状を贈呈。「子どもたちのための読書活動の推進は図書館としても力を入れている。今後も協力しながら、区内に読書の輪を広げていきたい」と話した。