【横浜市】横浜少年少女合唱団 現役・卒団生、心一つに 10月に60周年演奏会
横浜開港記念式典や海外公演など幅広く活動する「横浜少年少女合唱団」(島田桂子代表)が10月19日(日)、創立60周年記念演奏会を横浜みなとみらいホールで開く。現役団員に加えて、約130人もの卒団生もステージに立ち、一体となった歌声を披露する。
同合唱団は1965年、当時の市教育委員会や小・中学校音楽教育研究会の有志によって、「みなとヨコハマを代表する合唱団を育成する」という理念のもと結成された。市内の各行事に出演し、中国やカナダなど海外でも公演。これまでに横浜文化賞(2017年)などを受賞し、約1700人の卒団生を輩出してきた。
「子どもたちの人格形成の場でもあります」と島田代表。礼儀作法の習得や仲間との絆づくりなど教育的な側面も重視しているという。9期生で6年間在籍していた大塚裕子さんも「先輩の行動を見て、自分たちがすべきことを学ぶ場所でもありました」と振り返る。
現在は小学生から高校生まで約50人が在籍。コロナ禍によって日本郵船氷川丸のホールが利用できなくなったため、市内各地の公会堂などで練習している。
歴史をたどる
記念演奏会は、同合唱団の過去から現在までの歩みを辿るようなステージ構成になっている。演奏曲目は海外公演地ゆかりの曲、同合唱団で長年歌い継がれてきた組曲「水のいのち」、定期演奏会の思い出の曲など。また、1期生から60期生まで約180人による合同演奏も行われる。
「さまざまな世代の人が心一つに、作品を作り上げようとしています」と演奏会の醍醐味を説明するのは14期生の滝川裕史さん。島田代表は「コロナ禍で歌えない時期もありましたが、その分団結力や集中力が身に付きました」と振り返り、「感謝の思いや謙虚な気持ちを大事に歌い続けます。ぜひ60周年記念演奏会に来てください」と呼びかける。高校2年生で現団長の西脇伶さんは「OG・OBの方たちの力も借りて、全員一丸となって素晴らしい歌を届けます」と力強く意気込む。
演奏会は午後1時30分開演(0時50分開場)で、チケット1500円(全席自由)。問い合わせは島田代表【携帯電話】090・2411・8458。