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リアルすぎるハニートーストの正体は“木” 小6が35時間かけ制作

おたくま経済新聞

リアルすぎるハニートーストの正体は“木” 小6が35時間かけ制作

 Xのタイムラインに流れてきた、美味しそうなハニートースト。35時間もかけた力作とのことで、きっと素材を厳選し、パンづくりからこだわっているのでしょう。

 ……え? このハニートースト、食べ物じゃない?

【アジの干物】

■ どう見ても本物やろ……小学6年生が35時間かけて作った「木のハニートースト」

 Xユーザーの「たゆたゆ」さんがこのほど投稿したのは、バニラアイスとイチゴがのり、蜂蜜がたっぷりかかったハニートーストの木工作品の画像です。

 遠目に見れば間違いなく本物、顔を近づけても集中してみなければ木でできているとは到底気づくことのできないクオリティーです。パンの焼き加減や蜂蜜の垂れ具合は、まるで本物そのもの。

 このあまりに精巧な木工ハニートーストは12万件を超すいいねを集め、コメント欄には「頭がこんがらがりました!!すごすぎます!!!!!!!」「美味しそうと思ったら木彫り」「食パン作ってアイスも作って調理も全てで35時間かかったのかと思ったら木材だと…」と驚きのコメントが多数寄せられています。

 いや本当に「木工です」と種明かしを受けた今でも、信じられない気持ちが半分以上あります。

 この作品を手掛けたのは、たゆたゆさんの娘さん。小学生を対象にして開催されているイベント「夏休み木工チャレンジ」に向け、35時間をかけて制作したとのこと。ハニートーストを構成するアイテムはすべて木でできており、バニラアイスの上にのっているミントまで忠実に再現されています。

 実は娘さんは2021年にも、バタートーストを忠実に再現した木工作品「バターしみしみパン」がXで話題に。着眼点と再現度の高さが大きく注目され、紹介した投稿には20万件を超すいいねが集まりました。

 今回のハニートーストは原点回帰にして集大成という趣もあり、背景事情を知るとより魅力的な作品に見えてきます。

 たゆたゆさんと、この素敵な作品を手がけた娘さんに、詳しくお話をうかがってみました。

■ 小学2年生で始めた木工、最初に作りたかったのはトーストではなく……

−− 2021年にもバタートーストで話題となったようですが、いつごろ、どういうきっかけで木工を始めたのでしょうか?

(たゆたゆさん)
 地域で行われている、500円で木のキットを買って、子どもたちが木工作品を作りその作品を飾って作品展をするイベントに参加したのがきっかけです。

 最初は猫を作りたかったんです。元々リアルなものやミニチュアが大好きで猫もリアルに作りたかったのですが、2年生の娘にはそれが難しそうだったので、そっくりに作れそうなものを探して題材にしたのがトーストです。

−− そこで挫折ではなく、作れるものを探す情熱を感じます……!今回ハニートーストを題材に選んだ理由についてお聞かせください

(娘さん)
 今まで洋食のパン、和食の焼いたアジの干物、イタリアンのピザ、中華の餃子を作ってきました。

 参加しているイベントが6年生までが対象なので最後の年になる為、締めのデザートでスイーツにしました。

 そこで、初めて参加した時がトーストだったので、今回もパンを使ったスイーツにしようということでハニートーストにしました。

−− なるほど、締めのデザートの意味もあったんですね。 作るうえで一番こだわった部分についてお聞かせください

(娘さん)
 こだわったのは木の向きやイチゴの種の色で、大変だったのは蜂蜜が垂れているところです。

 最初にトーストを作った時に木口と言われる面がパンの耳に質感が似ていることが分かったので、それを今回も耳に使いたくて木を倒した向きで使いました。

 今回、ヒバの木を初めて使ったのですが、思ったより目が詰まっていて固かったので、蜂蜜が垂れてるのを表現するのが難しかったです。

 イチゴの種の色は写真と見比べて、全部を同じ色で塗らずに色を変えました。

−− これまで干物やピザなどを作ってきたとのことですが、作品のアイデアはどういうときにひらめくのでしょうか?

(娘さん)
 作品は好きなものや美味しそうなもの、作ったら面白そうなものから選んでいます。

−− 次に挑戦してみたい題材や、今後の目標などをお聞かせください

(娘さん)
 来年から中学生になるので美術部に入ろうと思っています。

 今は自分でやり方を調べてデッサンをしているので、先生に教えてもらいながらデッサンをしたり、部活で絵を描くのが楽しみです。

−− 本格的に美術を学び始めたら、いったいどこまでいくのか……まったく部外者ですが、これからが楽しみです!頑張ってください!

<記事化協力>
「たゆたゆ」さん(@yumeBee)

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025090304.html

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