「パーシー・ジャクソン」シーズン2、故ランス・レディックが演じたゼウス役の後任が決定 ─ 「心からの抱擁を」と追悼
実写ドラマ版「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シーズン1で故ランス・レディックが演じたゼウス役を、来るシーズン2より『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)のコートニー・B・ヴァンスが引き継ぐことがわかった。米が報じている。
本作は、リック・リオーダンによる同名小説を新たに実写化したドラマシリーズ。第1部『盗まれた雷撃』に基づくシーズン1では、神と人間との間に生まれたパーシーが、神ゼウスの稲妻を探す旅に出る様子が描かれた。『ジョン・ウィック』シリーズのシャロン役でも知られたレディックは、シーズン1の撮影終了後の2023年3月に、心疾患により逝去した。
シーズン2よりゼウス役を務めるヴァンスは、『ザ・マミー』、『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)、『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』(1995)、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)、『ベン・イズ・バック』(2018)など数々の映画に出演。テレビシリーズでも活躍し、「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」とドラマ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」(2020)ではエミー賞を受賞している。
発表に際して、ヴァンスは「『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の素晴らしいキャストに加わることができ、非常に興奮しています!」と声明を発表。「これほど熱心なファンダムに支えられ、世界中で愛されるキャラクターたちが登場し、大成功を収めた小説シリーズの実写化作品に出演することは、俳優キャリアにおいて貴重な機会です。ゼウス役を演じることは忘れられない経験になるでしょう。そして、あまりにも早くこの世を去った、兄のようなランス・レディックに心からの抱擁を捧げます」とレディックへの敬意と哀悼の意を表した。
また、原作者のリオーダンは「ヴァンスを迎えられることを非常に嬉しく思います。まさに神々からの贈り物です!」とコメントし、共同ショーランナーのダン・ショッツは「ランス・レディックが亡くなった日、我々は1人のアイコンを失いました。彼が最後に演じた役の1つが『パーシー・ジャクソン』のゼウス役であり、この激しくも穏やかな才能の持ち主と一緒に仕事ができて、心から畏敬の念を抱きました。[中略] コートニー・B・ヴァンスがオファーに応じてくれたとき、僕たちは神々が耳を傾けているのだと確信しました。映画界のレジェンドである彼は、原作だけでなく、ランスの遺産にも敬意を表したいと考えています」と記した。
なおシーズン2は、原作の第2部『魔海の冒険』に基づく内容となる。公式のあらすじは次の通り。「1年後に聖域ハーフ訓練所に戻ると、パーシーの世界はすっかり変わっていた。アナベスとの友情は変化し、サイクロプスの弟がいることが判明し、グローバーは行方不明になり、訓練所はクロノスの軍勢に包囲されている。事態を収拾すべく、パーシーが地図を飛び出し魔海を目指すと、そこにはポセイドンの息子に秘められた運命が待ち受けていた」。
主要キャストは、主人公パーシー役で『アダム&アダム』(2022)のウォーカー・スコーベル、その親友・グローバー役で『目指せ! スーパースター』(2020)のアーヤン・シムハイドリ、アナベス役で『ビースト』(2022)のリア・ジェフリーズが出演。
新キャストにはヴァンスのほか、アテナ役でシンガーのアンドラ・デイ、タイソン役で『ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから』(2020)のダニエル・ディーマー、タンタロス役で「こんなのみんなイヤ!」(2024)ティモシー・シモンズが名を連ねる。
ドラマ「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」はで配信中。
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