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来週(6月9日~) 日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ4選

Danmee

tvN『キム秘書はいったい、なぜ?』主演パク・ソジュン ©Danmee

韓国ドラマは、“温故知新”の精神を感じる作品が多い。

韓ドラ界における鉄板とされるエッセンスをベースに、時代や社会の変化に合わせて新たな要素を取り入れながら視聴者を楽しませている。

日本でも絶大なる人気を誇るロマンスドラマがその代表例。本質的な魅力や強みはしっかりと踏襲しつつ別のジャンルを組み合わせて進化を遂げ、国や世代を超えて多くの人に愛されてきた。

ジャンルミックスによる相乗効果によって単一ジャンルの枠を超え、より奥深いストーリーを生み出せるのが魅力。単なるラブストーリーよりも、ドラマチックで魅惑的なものも目立つ。

来週はそんな“ハイブリッド・ロマンス”が、CSとローカル局で放送される予定。いずれも韓ドラ界に定着したスタイルの作品ばかりだ。気になるラインナップを紹介する。

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コッソンビ 二花院の秘密 (SBS/2023)

『コッソンビ 二花院の秘密』は、ロマンス×時代劇×ミステリーが一度に楽しめる、朝鮮時代を背景にした物語。朝鮮版シェアハウスの女主人と、そこに集まったイケメン3人の青春ストーリーだ。

若者たちの恋模様や友情、葛藤が、史劇ならではの身分制度や政治的陰謀の中で描かれ、サスペンスやロマンスと交錯しながら展開されていく。

また、爽やかな恋物語と危機を乗り越えていく彼らの姿には、現代的な感性がふんだんに盛り込まれ共感すること間違いなし。時代劇に抵抗のある人も気軽に観ることができる作品だ。

ヒロインと同居する3人の秘密や下宿屋の謎と絡めた伏線が張り巡らされ、視聴者の関心を刺激し、ロマンスと並行して先が気になる展開が繰り広げられる。

●キャスト:シン・イェウン、リョウン、カン・フン、チョン・ゴンジュ、チョ・ヘジュ 他
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/2025年6月9日(月) 13:30 (レギュラー放送)
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

キム秘書はいったい、なぜ? (tvN/2018)

『キム秘書はいったい、なぜ?』は、ロマンス×コメディー×オフィスの決定版。本国では、放送された年である2018年を代表する作品の1つと言われ、日本やその他海外でも絶大なる支持を得た作品だ。

ラブコメでの活躍が注目されてきたパク・ソジュン&パク・ミニョンが、大企業のイケメン副会長とその秘書に扮し、笑いありトキメキありのラブストーリーを繰り広げる。手練れ同士の息の合った演技は安定感抜群で、コミカルなやり取りから胸キュンシーンへの切り替えもお手の物だ。

またオフィスものならではの秘密の恋も2人に任せれば、甘いひと時と緊迫感が共存するワンシーンの完成。少女漫画のような世界観のなかに様々な要素がバランスよく盛り込まれ、視聴者の心を鷲掴みにする。

分量としてはさほど多くないものの、ミステリーとトラウマ、そして家族をうまく絡めて伏線を張り、それらをロマンスへと繋げている点にもご注目。

●キャスト:パク・ソジュン、パク・ミニョン、イ・テファン、キム・ビョンオク、キム・ヘオク 他
●日本初回放送情報:とちぎテレビ/2025年6月10日(火) 12:05~13:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

テプンの花嫁~愛と復讐の羅針盤~ (KBS/2022)

『テプンの花嫁~愛と復讐の羅針盤~』は、復讐×スリラー×ロマンスを満喫できる韓ドラお得意のドロ沼劇。復讐のために正体を隠して敵の嫁になった女性の物語だ。

韓ドラリベンジ劇の典型的な構造をとりながら、主人公の強烈なキャラクターと迫力溢れる展開、家族と愛、真実を追う過程が視聴者たちの共感を得た1作。

序盤からスリラーとどんでん返しで視聴者の視線を奪うやいなや、人生を懸けた復讐劇がスタートして物語は深みを増し、育ての親と敵対関係に陥って葛藤する主人公の苦悩する姿に家族とはなにかを考えさせられる。

また三角関係や、禁断の愛、愛と憎しみが交錯する切ないストーリーの結末も見逃せないポイント。運命と復讐、愛が絡み合った、観る者の心を揺さぶる作品だ。

●キャスト:パク・ハナ、カン・ジソプ、パク・ユンジェ、オ・スンア、ソン・チャンミン 他
●日本初回放送情報:テレビ神奈川/2025年6月9日(月) 13:30~
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

ライディング人生 (Genie TV, ENA/2025)

『ライディング人生』は、ヒューマン×コメディー×ロマンスを一気に楽しみながら、共感と癒しを得ることのできる物語。ワーキングママとその母親、娘の三世代による家族の姿、そして受験の奮闘を描いている。

韓国のし烈なお受験戦争と働くお母さんの苦悩、家族の絆と成長をメインに物語が繰り広げられ、様々な困難を暗くなりすぎないようユーモアをプラスしながら明るく前向きに描いているのが特徴。

また、新しい出会いにより恋に落ちた主人公の母の、成熟し落ち着きのある中高年世代のロマンスや、主人公と意見が合わず喧嘩することもあるが、娘の教育や家族の未来を守るため、最終的には協力する夫の姿など、夫婦愛まで盛り込まれた温かなストーリーになっている。

●キャスト:チョン・ヘジン、チョン・ソクホ、チョン・ジニョン、チョ・ミンス、キム・サラン 他
●日本初回放送情報:KNTV/2025年6月14日(土) 後8:00~10:30 ※2話連続
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。

(ライター/西谷瀬里)

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