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市スズメバチ駆除 撤去事業、今年度から廃止

タウンニュース

民家に作られたスズメバチの巣(藤沢市提供)

藤沢市では今年度から、市内住宅のスズメバチの巣の撤去事業を廃止した。

同事業は1986年から、個人の住宅の敷地内にできたスズメバチの巣の撤去依頼を市が受け付け、外部の事業者に委託。費用を全額負担するという仕組み。

昨年度は387件、569万円を負担。過去5年の実績として1962件あり1年平均で約400件の需要があった。

事業廃止は、市の支出額が過去最大となった今年度の財政状況を受け、支出削減の観点から決めた。担当する環境保全課では「自治体に実施が義務付けられておらず、行政の責任領域ではない個人の土地建物については所有者に負担していただくという結論となった」としている。

鎌倉市や横須賀市のような駆除費用の一部補助も検討した。しかし個人への補助にすると、申請や不正防止のための納税確認などの手続きが必要で、駆除の迅速性や事務費用の負担が大きくなるとして断念した。

一方、横浜市や相模原市が行っている防護服や駆除機材の貸し出しについては需要実績が少なかったと聞いたこと、衛生管理の負担があるため実施しない。

今後は同課が窓口となり相談を受け付ける(代表【電話】0466・25・1111)。駆除のアドバイスを行うとしている。

戸惑いの声も

事業廃止に伴う市民との意見交換は行われなかったことを背景に、先月7日に行われた市議会定例会の予算等特別委員会では、市議から「手続きに問題があるのではないか」といった指摘や「市民を危険にさらすことになるのでは」などの反対意見が相次いだ。

町内でハチの目撃や巣を作られたことがあったという市南部の町内会の男性は「どの業者に頼めばいいのかなど不安がある」と懸念を示し、「市は代替案を示してほしい」と話した。

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