おじさん芸人3人にとっての「思い出のコント」とは?【キングオブ思い出のコント論】
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオが語り合う番組。
10月19日(第598回)の放送は「キングオブ思い出のコント論」をお送りしました。
タツオ:このあいだ、キングオブコントが行われまして、今年はラブレターズが優勝しました。5回目の挑戦で優勝ということで。
鹿島:ラブレターがやっと届いた。
マキタ:いいですよ、そんなこと言わなくて(笑)
鹿島:僕、知り合いだからね。
マキタ・タツオ:アハハハハッ!
鹿島:そういう感じ、何なんだろうね。
タツオ:マキタさんは思うところありましたか?
マキタ:俺は双子の息子たちと見てたんだけど、コットンのネタを見ているときに、息子が気が狂うほど笑ってたんですよ。
タツオ:フフッ。
鹿島:人形劇でしたっけ?
マキタ:そう。「アハハハハッ!アーッ!!」ってなって、最終的に逆立ちしてましたよ。逆立ちしながら笑ってましたよ。
タツオ:いいね!
マキタ:俺はそれを見ながら感動しちゃった。「君が優勝だよ」って。
鹿島:笑いの力を感じましたね。
タツオ:コント見て、逆立ちして(笑)
マキタ:お笑いの日だったよ。
鹿島:息子、いいね!
マキタ:逆立ちして、「俺、感動したよ~!」って言ってたよ。
タツオ:感動(笑)
マキタ:あそこまで笑ってたらいいやと思ってね。今のコントってすげえレベル高くなったなとは当然感じるんです。なんせ50年間生きてますからね。昔からコントを見てますから。自分はコント師ではないですが、見てる側として好きだったので、昔のコントと比べるとレベルが上がったなとは思いましたよ。
タツオ:じゃあ昔のコントの話をしましょうよ。
鹿島:キングオブ思い出のコント。
マキタ:今の話は全然しないっていう(笑)
鹿島:そうやって触発されて、思い出して語り合うのはいいことですよ。そうすると今のコントのこともわかるじゃん。どの辺のことが変わってるとか。やっぱり審査員の方の総評を見てると、「ここで裏切りがあって」とか、今の作り方の構図ですね、もともとそういうものかもしれないけど。ああいうのが昔とは違うなって思いましたね。客席から入ってくるとかじゃないもんね。
マキタ:アハハハハッ!
タツオ:でもレオナルドもおもしろかったけどな。
鹿島:ラッキーセブンとかね。
マキタ:コント・レオナルドの石倉三郎さんは、もう俺怖かったよ。
鹿島・タツオ:怖かった。
鹿島:だって本当に怒ってるんだよ。
マキタ:「もうそんなに怒んないでくれよ」って思ったもんね。
鹿島:ほとんどセッションというか。
タツオ:ほとんど台本なんてないもんね。
鹿島:熊さんがどんどん引っ張っていって、「どんどん俺に怒ってこい」って。
マキタ:熊さんが台本を握ってたんだよな。
鹿島:ドキュメントだよ。コントって昔の人はそういう作り方が多かったですよね。欽ちゃんもそうかもしれないけど。
タツオ:構成面で評価しちゃうと、きれいなものしか残っていかなくなるよね。その場の勢いというか。エレキコミックのコントって俺、すごい好きなんですよ。
マキタ:だって、やついのブサイク顔が大爆発させて「チンチン丸出し全開パワー!」みたいな(笑)
タツオ:ウケたところでちゃんとグルーヴを生み出すまでしつこくやるじゃん。
マキタ:あいつ、しつこいんだよ。
タツオ:ああいうのって評価されにくくなっちゃうよね。
(TBSラジオ『東京ポッド許可局』より抜粋)